katsushi

昨日の我に飽きたり

2021/10/18  

 タイトルは松尾芭蕉の弟子である森川許六の言である。日本ハムの斎藤佑樹が今季限りで引退をするが、そのはなむけに送りたい。33歳にして過去の栄光を捨てて、転身を図らなければならない。自分の才能は野球ばか ...

「MINAMATA」

2021/10/11  

 伝説の写真ジャーナリスト、ユージン・スミスの1枚といえば、母に抱かれて入浴する胎児性水俣病患者のモノクロであろう。何も語る必要はない。1枚の写真が真実を突きつけている。しかし、この1枚は1998年に ...

「こんな政権なら乗れる」

2021/9/29  

 保坂展人・世田谷区長を首班候補にして、野党は政権交代に挑め。結論からいうと、気鋭の中島岳志・東工大教授はこう主張している。菅が政権を投げ出さなければ、野党にも勝機が見えた。しかし、自民の総裁選はガラ ...

わが家のオーラルヒストリーⅡ

2021/9/18  

 姉からの聞き取り第2弾。敗戦から15日が過ぎ、ようやく8月30日私が生まれた。近隣の人たちが先を争うように引き揚げていく。焦る気持ちを押し殺すように引き揚げの準備している時に、父が務める米穀会社の崔 ...

「沙林 偽りの王国」

2021/9/7  

 ワクチン接種はパソコンで可能と出た、近くの安元整形外科(富山市)で行った。記憶にあるのは、94年6月27日松本サリン事件で亡くなった安元三井さんの実家ということ。当時、彼女は信州大学医学部6年で29 ...

母子・父子自立支援員

2021/8/31  

 どうして、そこまでこだわって情熱を傾け続けるのか。不思議な女性である。13年間、富山県内の行政で母子・父子自立支援員を非正規で続けてきた。ひとり親家庭のサポートだが、仕事の内容は生活支援から家庭内暴 ...

わが家のオーラルヒストリー

2021/8/21  

 86歳の姉から聞き取るオーラル・ヒストリー(口述記録)で、副題は「戦前の光州の記憶」。彼女は1935年(昭和10年)全羅南道・光州生まれ。2年前に友人と鎌倉・小町通りを歩いていて、人とぶつかり大腿骨 ...

アラスカ

2021/8/11  

 家族5人そろっての、最後の海外旅行となったのがアラスカである。1989年8月のこと。長男16歳、次男14歳、三男6歳で、妻の友人がアンカレッジに住んでいた。行こうと思った時に、行っておこうとなった。 ...

豊岡市の試みに激震

2021/8/6  

 豊岡市といっても、どこにあるのだという人が多いだろう。兵庫県の日本海側で、城崎温泉があり、コウノトリ但馬空港もそうだ。人口減少と経済衰退という典型的な地方都市だが、4期16年務めた中貝宗治市長が平田 ...

近衛秀麿

2021/7/22  

 1943年9月17日、ポーランドで開催されたコンサート「日本の夕べ」から話を進めたい。暴虐の限りを尽くすナチス占領下のポーランド、最後の抵抗として立ち上がらざるを得なかったワルシャワ蜂起。孤立無援で ...

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