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「週刊朝日」101年目の落日

2023/3/11  

 戦後マスコミの三羽烏と呼ばれたのが文藝春秋の池島信平、暮しの手帖の花森安治、週刊朝日の扇谷正造。昭和のわが世代は彼らの絶頂期を共に過ごしてきた。47年復員から戻り、週刊朝日の編集長となった扇谷は太宰 ...

「亡国のインボイス」

2023/3/3  

 広島県の個人タクシー組合が組合員らに「インボイス対応車以外は駅構内の乗り場に入れなくなる」旨を通知した。鉄道会社の意向もあり、非課税の運転手と代金を勤務先に請求する客とのトラブルを回避する目的だとい ...

ウエストサイド物語

2023/2/20  

 2月9日、高校同期4人が富山駅前の中華料理店・菜香楼で昼食会を開いた。在京の2人が偶然来富することになり、軽く紹興酒でも飲みながらやろうという趣向である。70歳を機に、公式の同期会は幹事の大変さを慮 ...

価格転嫁で最低評価の不二越

2023/2/11  

 「価格転嫁の交渉状況で最低評価の不二越」。2月8日付けの新聞見出し。経産省が15万の中小企業を対象にアンケート調査をした結果だ。価格転嫁の「交渉状況」は、話し合いに応じた場合は10点、協議に応じなか ...

「若年性認知症の妻と生きる」

2023/1/30  

 わが身に起きれば、絶望に打ちひしがれ、夫婦で心中していたかもしれない。知り合いの手記は「若年性認知症の妻と生きる」と題され、「09年3月、異変は50歳になったばかりの妻に起こりました」で始まる。胡麻 ...

国際障害者権利条約

2023/1/21  

 懐かしい名前を見て、記憶がよみがえり、国連の舞台でも活躍している報に敬意は深まった。石川准・静岡県立大学名誉教授、67歳。富山県魚津市の出身で、15歳の時に網膜剥離で失明したが、1977年全盲の受験 ...

「団塊は最後までヒールが似合う」

2023/1/10  

 世相を占うのに格好なのが、正月恒例になっている宝島社の企業広告。今年は標記の「団塊は最後までヒールが似合う」のコピーに、77歳の中尾みえがこれ見よがしの姿態に靴のヒールを尖らせている。そういえば、園 ...

安倍幻影に怯えるな

2022/12/24  

 そういえば日本外交の顔が見えなくなって久しい。小泉訪朝以来20年経つが、目立った外交成果が得られていない。成果というよりも負の遺産だけが取り残され、その結末が防衛予算倍増となっている。原発回帰という ...

新発見!「関東大震災絵巻」

2022/12/11  

 色川大吉の歴史を底辺から見つめる「色川史学」がしっかりと継承されている。東京経済大学の色川ゼミで学んだ新井勝紘が21年2月25日、ヤフーオークションで「関東大震災絵巻 大正15年 肉筆 淇谷」を手に ...

福音館書店と松居直

2022/11/30  

 金沢香林坊で、福音館書店の小さな看板を見つけたのは20年前。絵本・児童書の福音館書店は創立70周年というが、発祥はカナダ人宣教師が金沢で開いた小さな書店だった。キリスト教系の本を販売していたが経営は ...

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