シリウスの道
2017/7/20
昨今の文学の不振は広告代理店にある、と今は亡き江藤淳が嘆いた。なぜなら、小説を書くぐらいしか能のなかった青年たちが、広告業界に吸収されるようになったからだ。コピーライターと称する職種である。30年以上 ...
法律でしか守れない社会
2017/7/20
どんな小さな企業でも顧問弁護士を持たなければならない時代だ。いや企業に限らない、個人でもそのくらいの法武装が求められている。 ライブドアの顧問弁護士である角屋弘志は、毎日ライブドアの社員から直接メー ...
フレンドリー・ファイア
2017/7/20
「なんもかも わやですわ、アメリカはん」(岩波書店)などと関西弁で、ブッシュ批判を繰り出す彼女のアメリカレポートが一番心地いい。こうした草の根が、多分真実に近いからだろう。ライスやラムズフェルド周辺か ...
ピースボート
2017/7/20
ピースボートはNGO団体名で、クルーズを企画して、世界特にアジアとの国際交流を図っている。辻本清美前参議員も設立に関わった。1983年が初出航というから20年以上の活動になる。街中のポスターや新聞広告 ...
ゴッホ展
2017/7/20
「賢い者が月を指して見るとき、愚か者はその指を見る」。作品が伝説に彩られ過ぎて、作品をみているのか、伝説を思い返しているのか判然としなくなってくる。確かに月を見ず、その指を見ているのではないかと自らを ...
人間ドック
2017/7/20
貸借対照表のように検査日直前だけ摂生するもの。または、結果がシロだと病院の検査能力を疑い、クロが多いと病院の営業政策ではないかと疑うもの。これがビジネス版「悪魔の辞典」による人間ドックの解釈だ。そんな ...
深圳テクノセンター
2017/7/20
人事部にこんな苦言を呈したことがある。「公務員、電力、銀行の子弟ばかりを採用しない方がよい。どんな風にカネが回っているのか全くわからず、給料日が当たり前と思う人間ばかりだと危険だ。さらに内輪の出世競争 ...
偉大なる敗北者
2017/7/20
1940年8月20日メキシコで、周到に計画された暗殺が実行された。ひとりの青年は2年越しで計画を練り、12回目の訪問で、外套に隠し持ったピッケルで頭を打ち砕き、絶命させた。スターリンのとり憑かれたよう ...
勝負師の放蕩
2017/7/20
勝負師。男にとってこれほどの賛辞、憧れはあるまい。誰しも、一度は呼ばれてみたいと思う。その上に、「飲み、打つ、買う」の放蕩三昧とくれば最高である。それをそのまま絵に描いたような人生を送っている男がいる ...
貧困を必要とする社会
2017/7/20
「戦後60年 私たちはどう生きてきたか?そしてこれからは?」。何ともお堅いシンポジウムが行われた。それもそのはず、戦後民主主義をリードしてきた『世界』の創刊60周年を記念するもので、発言者がいみじくも ...