五重相伝
2017/7/24
12月6日午前3時58分、99歳の母・ゆき枝は旅立った。10月28日からほぼ1ヵ月間、水さえも受け付けず、必要最小限の点滴で辛うじて維持していたが、時に声を出し、目で合図をしてくれて、延命の余恵を享受 ...
こしもざらめ雪
2017/7/24
立山を知り尽くす人がひとりごとのようにいった。あの真砂岳をスキーで滑るなんて昔は考えられなかった。余程技術に自信がある人でないと滑れないと思う。ゆるやかな雪崩なら難なくかわすこともできただろう。あっと ...
「なぜ、死ぬか」
2017/8/3
99歳の母は8月に誤嚥性肺炎で入院して以来、嚥下が覚束なくなっていた。ところがここにきて、一挙にレベルが落ちてしまった。10月28日に濃い味のジュースをゼリー化して飲ませたが、のご奥でゼロゼロさせた後 ...
「歌、いとしきものよ」
2017/7/24
70年近い人生だが、歌謡曲が寄り添うように時々の情景を彩ってくれている。最初の記憶は美空ひばりの越後獅子の歌。戦後間もなくの巡回映画は鞍馬天狗で、新湊・六度寺の神社の境内だったが、これを聞くと今でもあ ...
「吃音の当事者研究」
2017/7/24
「おまえ、どもるんだな」。大学同期と東京駅大丸「すし鉄」で呑んでの帰り、エレベータの前でぽつんといわれた。こうして面と向かって指摘されるのは初めてである。実は幼児期大変などもりであった。足を持ちあげて ...
いつか来た道
2017/7/24
「空かぎる強き形 けがれなきよろこびの流れ・・」。中学の校歌が思わず口をついて出たのである。10月14日立山・竜王岳の頂上に登り、周囲を見渡した時だ。雲ひとつない青空にくっきりとしたこの山容を謳ってい ...
再びの古代史ワールド
2017/8/3
伊勢神宮の式年遷宮の行事が終わった。特段の興味を持っているわけではないが、伊勢神宮と聞くと、黒岩重吾の古代史小説、大津皇子の悲劇を扱った「天翔る白日」を思い起こす。毎日新聞10月15日夕刊「歴史の鍵穴 ...
「うつに非ず」
2017/7/24
いま、社会全体で「疾病化」が進んでいる。病気が人為的に作り出されているという指摘だ。何でも病気であるとして、人々に自分が病気だと認識させる動きだが、これがより意図的、組織的になっている。企業が合理化・ ...
ロジスティクス
2017/7/24
東京に住む愚息に米を送っているが、他の選択肢を考えるまでもなくクロネコヤマトに持っていく。営業所の配置もきめ細かくどんどん増やし、対応も見る見る進化させている。矢継ぎ早の設備投資と思うが、ひとりの消費 ...
東京オリンピック
2017/7/24
64年10月10日、新宿区柏木のオンボロ下宿を出て大久保駅へと目的もないままに歩いた。「世界中の青空を全部東京に持ってきてしまったような、素晴らしい秋日和でございます」。日本中がオリンピック一色に塗り ...