ブリジストン美術館
2017/7/19
これが青木繁の「海の幸」か。中学の美術教科書で見て以来の本物。それほど大きな絵ではない。港町で育ったから、海の匂いがする豊かな表情の漁師たちの行進が妙に記憶に残っている。特に年老いた漁師の後を、獲物を ...
日田市で見た「神の子たち」
2017/7/19
「映画監督になれ、四ノ宮。自分が‘そうなるんだ’と信じ続けていれば、絶対になれるはずなんだから」と友に励まされ、「僕は映画を撮るために生まれてきた」と自分にいい聞かせ続けた。四ノ宮浩 28歳の時。19 ...
ホテルニューオータニでの顛末
2017/7/19
「甲田です。お会いできることを楽しみにしておりました」「甲田です。はじめまして。図々しく押しかけまして恐縮です」。相手はホテルニューオータニ代表取締役甲田浩さん。 東京オリンピックだから1964年に新 ...
Tへの手紙。されどわが青春
2017/7/19
久しぶりに親友のTに手紙を書いた。いつも俺に先立って挑戦し、人生の辛酸をなめ、その都度何でもなかったかのように俺の前に現れる。中1の時火災に遭い自宅が全焼、それからまもなく心臓弁膜症のきれいな母親を失 ...
人間。それはとても哀れな存在なのだ
2017/7/19
こんな経験は誰にもあるはず。尾籠な話だが、人間この難儀だけは避けては通れない。急に催してきた便意である。朝の、通勤ラッシュの列車の中。吊り革を力いっぱいに引っ張りながら、いつもより多めの牛乳が悪かった ...
田中、鈴木、野上は地雷除去作業を
2017/7/19
口裏を合わせる、とはこのことか。外務省の小さな会議室。野上事務次官のひげ面がゆがんでいる。小町官房長が切り出す。「ここを乗り切るためには、鈴木さんからの圧力はなかったことに。答弁資料には鈴木の名前が出 ...
「棄ててこそ」ダイエー再建
2017/7/19
ダイエーの歴史は戦後の日本経済史そのもの。昭和20年生まれのわが人生も、その流通変遷の軌跡とひととき交わって歩いてきた。引き揚げの身であってみれば、手っ取り早く食いつなげるのは闇物資の商い。親父がその ...
「光の雨」と「坂口弘歌稿」
2017/7/19
わが胸にリンチに死にし友らいて雪折れの枝叫び居るなり 刺さざりし奴が居りぬと叫ぶ声吾のことかと 立ちみおり 今宵われ死囚となりてまばたきの音あざあざと床に聴きおり いつか読もうと思って積んでいると、映 ...
「ブルーノート」でカウントダウン
2017/7/19
12月31日。思いがけない大晦日となった。わが次男の演出。東京南青山にある名門ジャズクラブ「ブルーノート」でのカウントダウン。正月は東京で過ごすと決めていた。三男の全国高校サッカー選手権出場に合わせて ...
いのちをつなぐ
2017/7/19
年末恒例のもちつきである。いつも晴れ上がる。きょうも雪の立山が神々しい。正月を迎えるに欠かすことの出来ない行事だ。といっても自分ではなんの用意もしない。兼業ながら意欲的に農業に取り組んでいる家に押しか ...