新発見!「関東大震災絵巻」
2022/12/11
色川大吉の歴史を底辺から見つめる「色川史学」がしっかりと継承されている。東京経済大学の色川ゼミで学んだ新井勝紘が21年2月25日、ヤフーオークションで「関東大震災絵巻 大正15年 肉筆 淇谷」を手に ...
福音館書店と松居直
2022/11/30
金沢香林坊で、福音館書店の小さな看板を見つけたのは20年前。絵本・児童書の福音館書店は創立70周年というが、発祥はカナダ人宣教師が金沢で開いた小さな書店だった。キリスト教系の本を販売していたが経営は ...
ジョブズの禅僧「宿なし弘文」
2022/11/21
スティーブ・ジョブズを身近に感じたのは、越中瀬戸焼の釈永由紀夫の作品を愛用していると聞いた時である。1996年、京都で開いた釈永の個展に、ジーンズ姿でやってきたジョブズは作品を手に取り、すべてほしい ...
サムスンバイオロジクス
2022/11/16
何気ないニュースだが、妙に引っかかることがある。この5月にバイデン大統領が韓国訪問した際に、サムソンを訪ねている。そのサムスンが次なる成長分野に、人工知能、半導体、ロボット工学に並んでバイオ医薬を挙 ...
宗教法人にもビジネスモデル
2022/11/1
福井県にある曹洞宗の総本山・永平寺は道元が開き、今も雲水たちが1年を超えて修行に励む。これは多分無料であろう。街中に出て托鉢はしているが、わずかな補填に過ぎない。由緒ある名刹でも収支が合わないものは ...
センチメンタルジャーニー
2022/10/21
前回に続く。認知症の姉と東京一泊旅行を試みた。萎縮する脳内の海馬に刺激を与え、何とか昔日を取り戻したいというあがきでもある。15日北陸新幹線で東京駅に着くと、「さあ、仕入れに行こう」とタクシーに乗り ...
ナラティブなバリデーション
2022/10/12
突然、認知症対応に迫られている。高齢化社会は思いもかけない事態を招来する。77歳の弟が、87歳の姉を介護する老々介護が10月5日に始まった。その日は認知症が進む姉の施設入居やむ無しの判断で、サービス ...
一筆啓上
2022/9/30
机の引き出しに63円の官製はがきを常備している。愛用の丸善の万年筆が数少ない出番を待っているという寸法である。先日ラジオ深夜便で懐かしい歌を聞き、この機会を逃してはいけないと思い立った。あて先は、絶 ...
「銀のスッカラ」
2022/9/21
金沢ふるさと偉人館で「日本化学工業の基礎を築いた男 野口遵」なる企画展が数年前に催された。野口遵は1873年金沢生まれで「のぐち・したがう」と呼ぶ。この男は別に「朝鮮半島の事業王」と称され、チッソに ...
「科学と宗教と死」
2022/9/11
「頑張ろう」ではなく、「祈りましょう」。東日本大震災の時、日本では東北頑張れとなったが、海外の多くでは「日本のために祈ろう」となった。そんな違和感の原点は宗教にある。 今にして思うが、祈る言葉を持 ...