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「寂聴詩歌伝」

2017/7/24  

「祇園へ行きますか」。寂庵で少し話をした後で、瀬戸内寂聴は気にいった来客に必ずそう誘うらしい。誘われなかったら、それまでの人だということだ。行き先は茶屋の「みの家」。そこのおかみさん・吉村千万子は「京 ...

「鵜の祭」

2017/7/24  

縁というものを大事にしている。とりわけこの年齢になると、たゆたうように縁をたぐりよせるような行動となる。3月22日石川県立音楽堂邦楽ホールにちょっとワクワクしながら出向いた。  免疫学の泰斗にして、能 ...

「アジア力の世紀」

2017/7/24  

鬱々とした日々だ。雪崩を打って国のカタチが醜く壊れていく。作家の徐京植(ソ・キョンシク)が月刊みすずで指摘する。「日本というのは奇妙な国だと思う。ホロコーストやナチズム研究について、これほど充実した書 ...

がん治療。ふたりから

2017/7/24  

庭にあった樹齢100年は越すと思われるケヤキを伐ってしまった。落ち葉が隣家や路上に散らばり、老人世帯では近い将来始末に終えなくなると判断したという。植木屋はお祓いをし、幼木をそばに植栽して、木の霊をな ...

「終りの日々」

2017/7/24  

若い時の孤独というのはヒリヒリしたものだったが、年老いてのそれは奥底に引き込まれそうな感じがする。自由との引き換えに孤独がある、と自らにいい聞かせているが痩せ我慢の域を出ない。月刊みすずの新刊案内で、 ...

求めよ、さらば与えられん。

2017/7/24  

年度末というこの季節は、追い詰められる季節でもある。昨年10月に警備保障会社の営業職を得た50歳を過ぎた男が6ヶ月の雇用任期を経て、契約更新を受けなかった。正確には、自分の気持ちとして受け入れられなか ...

「ハンナ・アーレント」

2017/7/24  

60年アルゼンチンの路上で元ナチスの高官アイヒマンがイスラエル諜報機関モサドに拘束された。ニューヨーク在住のドイツ系ユダヤ人で、「全体主義の起源」を著し女性哲学者としてその名を高めていたハンナ・アーレ ...

演劇トレーニング

2017/7/24  

俳優の高橋昌也が年明けの1月16日に亡くなった。そういえば、わが人生の乱調は彼が演じたラスコリーニコフを観ることから始まった。65年の秋であった。大学は学費値上げ、第2学生会館の運営を巡って騒然として ...

「偽文士日碌」

2017/7/24  

文壇というものがどういうところなのか、よくわかる。今や文壇の長老となった感の筒井康隆のパロディ日記「偽文士日碌」(角川書店)。日録としなければならないのだがわざと碌なものではないの「碌」としている。朝 ...

都知事選を信任投票に 

2017/7/24  

何を書いても空々しい。取ってつけたようなもので響くわけがない。そんな思いでパソコンの前にいる。実は直前まで消費税に言及した原稿があったのだが、アベクンのダボス会議での発言、国会の施政方針演説を読むと、 ...

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