おごるなかれ。

11月某日 首相官邸。小泉、飯島秘書官、そして影の男X。声をひそめて話している。話の進行はこのXがリードしている。

小泉「まあ、うまくいってるんじゃないのか」。X「気を抜くな。安倍の幹事長まではシナリオ通りだが、思惑通りにうまくいくか、まだわからない。竹中がうまくさばいてくれたので、株価上昇が再選に大きく貢献したな」。飯島「りそな銀行への2兆円注入が効いた。そして10兆円のドル買い介入も。政治家も学者もジャーナリストも、煙に巻いてしまったな」。X「とにかくスピードだ。次から次へと繰り出して、気がついた時点で、今更何をいってるんだという状況を作り上げていくことだ。情報管理を徹底せよ」。

それにしても、してやったり、してやられた状況が続いている。小泉再選が決まったのが9月20日。この再選に大きく貢献したのが5月からの株価上昇。景気回復の兆しとしたい小泉は、改革の成果の芽が出てきたと声高にアッピール。野中の捨て身作戦も、亀井の地域社会が沈没してしまうという声もかき消されてしまった。その裏側で、こんなことだったのかということが、明らかになってきつつある。改革はいつでもそうだが、実は国民のためではなく、米国と財務省のためだというのがほんとうらしい。

りそな銀行への2兆円血税投入は、竹中の自作自演で、その背後に北朝鮮問題がある、という説だ。りそなの前身である大和銀行はいわば関西系。吸収した近畿大阪銀行も含め、北朝鮮のみならず、広域暴力団とも深い関係にある。米国は、りそな救済により、北朝鮮への麻薬覚せい剤などの資金還流が国家管理によってチェックできるというので歓迎した。スノー財務長官、フリードマン経済担当補佐官と竹中ですり合わせができていたという。更に疑惑を深めるのは、朝日監査法人担当者の自殺である。りそなの中で何があったのか明らかにはされていない。

このりそな国有化を機会に、外国人の日本株買いが始まった。その資金を提供したのが、10兆円にのぼる財務省によるドル買い為替介入資金。日銀は介入で得たドルで、米国国債を購入、巨額のドルが米国国債市場に流れ込み、金利低下を呼び、それが株式市場に誘導され、回りまわって日本株買いにつながった。この間の外国人の買い越しは6兆円に及んでいる。つじつまは合っている。そして、巧妙な情報操作がなされて、素直な日本人個人投資家が高い株を持たされて、売り抜けていく寸法である。円高のたびに繰り返される愚策である。リストラに励み、1銭の合理化で切り刻んだ輸出競争力維持のためのコスト削減が、こともなげな施策で果実は米国に渡ってしまう。

今度はカネだけではなく、その米国のために自衛隊員の命が捧げられようとしている。イラク派遣で具体的な人選が進められている。その家族の胸が張り裂けそうな悲鳴が聞こえてくる。

首相官邸のみなさんよ。こんなため息、こんな悲鳴を時に聞いてみろ。愚民化策を弄して、悦に入っているときではなかろう。おごるなかれ!Xよ。

そんなこんなだが、偉そうなことは言えない。この日常の自堕落さはどうしたことか。二日酔いで半日は棒に振り、あとの半日はどうにか鈍い頭を鼓舞してみるが、あまりの回転の鈍さにいらだってしまう。「酒飲めば涙ながるるおろかな秋ぞ」

それでもようやくに、萎えそうな気持ちを吹っ切って金沢大学実践的地域経済学講座を受講することを決めた。11月だけの集中講座。全10講で66,300円。終了が21時45分なので、復習時間と称してホテルにしようかと思っている。もちろん片町界隈に出没することはありません。

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