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「夢の裂け目」。再び、井上ひさし

2017/7/19  

井上ひさしの才気は止まることを知らない。今回も新国立劇場での「夢の裂け目」。3月に「紙屋町さくらホテル」を観たばかりに、いても立てもたまらず、5月30日にでかけた。前回は中劇場であったが、今回は小劇場 ...

「日本の黒い夏ーー」

2017/7/19  

毎日の通勤は呉羽山を越え右折する。県立図書館前の通り。曲がるとすぐに、山の登り口に安元整形外科がある。その白い建物の中で、逆縁の痛切な思いを抱きながら、毎日診療にあたる安元三郎さんの胸中を思う。7年の ...

「北欧の細道」行脚へ。いざ旅立たん

2017/7/19  

「昨日の我に飽きたり」(芭蕉)。そして、我もまた還暦を前に、漂白の思いやまず。その漂白先にとスウエーデンが浮上してきた。ご存知だろう、スカンジナビア半島。そこにいわば、われらが目指すべきユートピアが存 ...

「火花~北条民雄の生涯」と川端康成

2017/7/19  

「包帯やガーゼを取り替えると、とたんに膿臭でむせ返る室内。右隣の李さんの如きは全身だらけで、文字通り満身創痍だ。両足とも、包帯をとると向うはぺろりと皮がむけていて、真っ赤な肉が七八寸の長さでいている。 ...

新国立劇場。井上ひさし「紙屋町さくらホテル」

2017/7/19  

3時間10分。井上ひさしに翻弄され、まるで魔術にかかったようだった。しばしこの余韻をどうしたものか、誰にも話し掛けてほしくない、壊してほしくない気分であった。 「俳優というのはね、人間の中でも宝石のよ ...

丹羽文雄の地獄。

2017/7/19  

人間には短い生涯ながら、様々な運命が待ち受けているものだ。4月16日付け朝刊の訃報。本田桂子、15日未明、虚血性心疾患で死去。65歳。作家・丹羽文雄の長女、とある。そういえばこの人だ。その著書「父、丹 ...

自民党総裁選。想像力の問題

2017/7/19  

やはり想像力が決め手だと思う。自民党の総裁選のドタバタを見ていての感想である。沈んでしまうまで気が付かない人もいる。また、まるでこれで事成れりと、地殻が動いたの、マグマが噴出したのという人もいるが、幻 ...

サバンナの頬をなでていく風のなかで

2017/7/19  

いま写真集を手にしている。「アフリカの風 サバンナ・生命の日々」。チータが、ライオンが、象がアフリカの大地にその生を溶け込ませている。特に沈む夕陽にシルエットを映し出す動物達を見ていると、人間のちっぽ ...

一期は夢よ。

2017/7/19  

一期は夢よ、と臆面もなくいう男の気障さ、浅薄さ。どうも鼻持ちならない。加えて、母親に溺愛され、いい年になっても小遣いをもらう。また姉は男勝りで、生活力旺盛で野心的。この姉の庇護のもとで、パリ、スペイン ...

勝手連発想で、消費者が育てるそば屋

2017/7/19  

威勢のよかったそば屋の主人の顔色がさえない。ここ数年続いている売り上げの落ち込みが下げ止まらない。従業員やパートの削減を考えなくはなかったが、蓄えも若干あるし、何とかしのいできた。しかしここにきて、こ ...

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