次なる外務大臣はビートたけし

次なる外務大臣はビートたけしで決まり。田中真紀子と外務省官僚のやりとりを見ていると、あまりに日本的な馬鹿馬鹿しさに、さに辟易してくる。 

実をいうと、というよりも、いいたくなかったのだが、大学では隣のクラスに田中真紀子がいた。アメリカンスクールからやってきたということで、年齢は1年か2年上ということだった。あれが田中角栄の娘か、程度。それがこんな風に外務大臣にまでのぼりつめるとは、お釈迦さまでも想像できない。しかし、当時われらが関心は吉永小百合にあった。学生食堂にいるといえば、駆けつけたものである。

はてさて外務省問題をどうケリをつけていくか。ここは2段階革命がいい。ともかく外務省の改革を優先させる。この組織を温存したまま外交を、というわけにはいかない。機密費問題は組織腐敗の氷山の一角。「本省では出世競争でサラリーマンになる。在外公館にでると特権階級になる。そのギャップで外交官が地に足がつかなくなっているのではないか」はまさにその通り。田中真紀子と鈴木宗男の闘いは、田中に勝たせよう。それからである。温存させてはならないが至上課題。

確かに田中真紀子の外交センスにもいいものがある。何がなんでも対米イエス一辺倒というわけにはいかない。リークされた情報を、鬼の首を取ったというばかりの論調はおかしい。といっても田中真紀子で、ずうっとでは困る。あの居丈高な振る舞い、言動は第2の鈴木宗男になりかねない。主体的な力量が国民全体になくて、強いリーダー強いリーダーといっていると、得てしてそうなるのである。それほどに大衆人気がほしいのであれば、ビートたけしという手もある。この男、なかなかにいい。

外交優等生ではない発想はこうだ。ひとつは金正日問題。金正日なる男を拘束してひたすら沈黙を守る。そうすると北朝鮮から「あのー、うちの息子がお邪魔していませんか」と必ずに問い合わせが。「息子さんって、何て名前ですか」「金正日っていうんですが」「そんな人は来ていませんね。ドミニカの人ならいますけど」とトボケ続ける。そうすると「拉致した日本人と交換して下さい」と向こうから頭をさげてくる、という寸法だ。それから北方領土問題。2島先行とか、4島一括とか小賢しいことはやめる。「返せ、返せ」というから、足元を見られる。「北方領土はもういりません」と度胸をきめていってしまう。そうすると援助も何もする必要がなくなるし、「ニエット」なんかにびくつくこともなくなる。そうすれば「お願いだから北方領土を買って下さい。極東開発が進まないんです。おまけに魚も付けます」ということになるというわけだ。最後の圧巻が大使館の民営化。大使館の代わりに現地に旅行代理店があれば、ほとんどの用が足りてしまう。日本からきた政治家や役人の接待とか、ビザの発給とかは旅行代理店で十分。これからはJTBとか近ツリの海外支店が大使館業務を代行するということに。そして究極が、大使館を売っぱらうこと。その金で、世界各都市のホテルを国が買収。フロントとかメイドを外交官が務める。さしずめ大使は支配人というところ。

笑い話にしてほしくないほどに、わが国の外交、外務省は行き詰まっている。

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