「若年性認知症の妻と生きる」
2023/1/30
わが身に起きれば、絶望に打ちひしがれ、夫婦で心中していたかもしれない。知り合いの手記は「若年性認知症の妻と生きる」と題され、「09年3月、異変は50歳になったばかりの妻に起こりました」で始まる。胡麻 ...
国際障害者権利条約
2023/1/21
懐かしい名前を見て、記憶がよみがえり、国連の舞台でも活躍している報に敬意は深まった。石川准・静岡県立大学名誉教授、67歳。富山県魚津市の出身で、15歳の時に網膜剥離で失明したが、1977年全盲の受験 ...
「団塊は最後までヒールが似合う」
2023/1/10
世相を占うのに格好なのが、正月恒例になっている宝島社の企業広告。今年は標記の「団塊は最後までヒールが似合う」のコピーに、77歳の中尾みえがこれ見よがしの姿態に靴のヒールを尖らせている。そういえば、園 ...
安倍幻影に怯えるな
2022/12/24
そういえば日本外交の顔が見えなくなって久しい。小泉訪朝以来20年経つが、目立った外交成果が得られていない。成果というよりも負の遺産だけが取り残され、その結末が防衛予算倍増となっている。原発回帰という ...
新発見!「関東大震災絵巻」
2022/12/11
色川大吉の歴史を底辺から見つめる「色川史学」がしっかりと継承されている。東京経済大学の色川ゼミで学んだ新井勝紘が21年2月25日、ヤフーオークションで「関東大震災絵巻 大正15年 肉筆 淇谷」を手に ...
福音館書店と松居直
2022/11/30
金沢香林坊で、福音館書店の小さな看板を見つけたのは20年前。絵本・児童書の福音館書店は創立70周年というが、発祥はカナダ人宣教師が金沢で開いた小さな書店だった。キリスト教系の本を販売していたが経営は ...
ジョブズの禅僧「宿なし弘文」
2022/11/21
スティーブ・ジョブズを身近に感じたのは、越中瀬戸焼の釈永由紀夫の作品を愛用していると聞いた時である。1996年、京都で開いた釈永の個展に、ジーンズ姿でやってきたジョブズは作品を手に取り、すべてほしい ...
サムスンバイオロジクス
2022/11/16
何気ないニュースだが、妙に引っかかることがある。この5月にバイデン大統領が韓国訪問した際に、サムソンを訪ねている。そのサムスンが次なる成長分野に、人工知能、半導体、ロボット工学に並んでバイオ医薬を挙 ...
宗教法人にもビジネスモデル
2022/11/1
福井県にある曹洞宗の総本山・永平寺は道元が開き、今も雲水たちが1年を超えて修行に励む。これは多分無料であろう。街中に出て托鉢はしているが、わずかな補填に過ぎない。由緒ある名刹でも収支が合わないものは ...
センチメンタルジャーニー
2022/10/21
前回に続く。認知症の姉と東京一泊旅行を試みた。萎縮する脳内の海馬に刺激を与え、何とか昔日を取り戻したいというあがきでもある。15日北陸新幹線で東京駅に着くと、「さあ、仕入れに行こう」とタクシーに乗り ...