「シッコ」
2017/7/23
国民皆保険の利点は十分に分かりながら、診療点数にしばられた医療だけでいいのか、医師や患者にもっと裁量権があっていいのでは、という疑問を持ち続けている。その対極にあるのが自由診療。患者と医師の判断で、そ ...
「瓜谷長造伝」
2017/7/23
うれしい話である。10月4日朝、最近の日経は終面の「私の履歴書・青木昌彦」から目を通しているのだが、何気なく見た1面の書籍広告だ。3段8つ割という小さなものだが、「大連に夢を託した男 瓜谷長造」とある ...
「等類」と「同巣」
2017/7/23
秋は俳句大会の季節といっていい。ここぞとばかりに秀句、好句が膨大に寄せられる。その選句の困難さ、難儀さは想像を絶するほどで、神経を極端に磨り減らす作業である。五七五、たった17文字の詩型の宿命といえる ...
スズメバチ
2017/7/23
頂門の一針とはこのことか。9月16日午後、開けっ放しにしておいた玄関から侵入したのだろうか。重なった障子の間に押し込められて、高い羽音を響かせていた。てっきり虻くらいだろうと思い、そこにあったティッシ ...
梶山季之「族譜」
2017/8/3
植民地2世作家という呼び方がある。朝鮮、台湾、南樺太などで生まれ、引き揚げてきた作家達で、70年代前後に花開いた。古山高麗雄、五木寛之もそうだが、梶山季之もそのひとりであった。彼の父は朝鮮総督府の高官 ...
「ノルゲ」
2017/7/23
佐伯一麦のことは「石の肺」(?351)で紹介したが、その後の作品となる。何となく気になって手にした。というのも、北欧旅行といいながら、ノルウェーに足を踏み入れていないのが気になっていた。そのノルウェー ...
「プリンセス・マサコ
2017/8/3
講談社は、この本の出版を断念した。日本語版の原稿はほぼ完成していたというが、著者の態度に「版元と著者との信頼関係を保つことはできない」との判断からだという。これが2月16日のことだが、3日前の13日に ...
2年間の総括
2017/7/23
お前さんのこの2年間を総括してみたらどうか、の声である。リタイア後のこと。粉飾するなよ、との添え書きもあり、厳しい視線だ。 再婚もままならず鰥夫での10年、先日62歳の誕生日を迎えた。朝起きて、何曜 ...
「アルジェの戦い」
2017/7/23
40年ぶりに記憶がよみがえった。映画「アルジェの戦い」。あなたはこの映画を見たことがあるだろうか。1967年の作品である。「アルジェリアの同胞よ。130年にわたる惨めな植民地支配から脱却し、独立を求め ...
「寡黙なる巨人」
2017/7/23
何年ぶりに会った友人は、親しく話しかけてくれた。以前に会った時は、彼女の息子が全国高校サッカー選手権大会にキーパーとして出場したことを、うれしそうに話してくれたので、実はわが愚息も、と盛り上がった。と ...