「黒幕」
2017/7/26
眠りにつく前に、人生の「もし」を想像する。68年の就職先に神田・神保町にある集英社を選んでいたら、恐らくもっと無頼な生き方をしていたのではないか。胃を錐揉むような日々で、いまの健康とはほど遠いダメージ ...
革命バカ一代
2017/7/25
晩節は汚すべからず。それほど立派な人生とはいえないが「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」という思いは持っている。そんな思いのところに、今年の棹尾を飾るにふさわしい書に出会った。12月27日、帰省ラッシュに ...
伊藤熹朔
2017/7/25
イトウキサクと呼ぶ。日本の舞台美術の先駆者だ。初めてこの名前を見たのは新宿・紀伊国屋4階で開催していた伊藤熹朔展であった。多分こまつ座公演を見たあとであろうか、10年は過ぎている。ふらりと入ったのだが ...
「負けるな北星!の会」
2017/7/28
いま注目しているのが北星学園大学である。そして、髪の白さが目立つ56歳の男の心情を思いやっている。従軍慰安婦の証言を初めて引き出した植村隆・朝日新聞元記者だが、同大学の非常勤講師を勤めている。今年1月 ...
「火山と日本人」
2017/8/3
日本は火山列島である。北海道から九州・沖縄まで日本列島の地形の多くは火山が作ってきた。その火山群は日本列島を巡っている4つのプレート、太平洋プレート、北米プレート、ユーラシアプレート、フィリピン海プレ ...
軍医から見た戦場
2017/7/25
友人の医師にこんなことをいっている。「体力も落ちてきているのだから、豪華客船の船医になったらどうだ。船旅を楽しみながら医療ができるというのは最高だと思う」。北杜夫の「どくとるマンボウ航海記」は漁業調査 ...
「9月、東京の路上で」
2017/7/25
本を買う動機が最近変わってきた。久しぶりに紀伊国屋富山店をぶらぶらして、新聞の書評を読んでメモしたものを探し当てた。書名は「9月、東京の路上で」、「1923年関東大震災 ジェノサイドの残響」という気合 ...
われわれはどこへ行くのか
2017/7/25
果たして今、われわれはどのあたりにいるのであろうか。われわれのひとりである自分はどのあたりか。世界の事象がことごとく逆回転して、お先真っ暗という中で、やはりこんな問い掛けにならざるを得ない。地球物理学 ...
心を洗う、山代巴
2017/7/25
「魂いななき 清浄の水こころに流れ こころ眼をあけ、童子となる」。秋が深まると、高村光太郎の「秋の祈り」が口を衝いて出てくる。「いのる言葉を知らず」。だが、祈るしかない。わが裏山に烏瓜の二つ三つを見つ ...
最高の昼ごはん
2017/7/25
老人の医療法人の仕事は週4回開いている診療所の鍵開けである。砺波市の無医地区の2つの診療所で午後1時30分診察開始となっているが、高齢者は結構早くやってくる。雨の時や、寒い時に玄関の外で待ってもらうわ ...