「シニア左翼とは何か」
2017/7/27
政治の潮目は変わるかもしれない。7月参院選に向けて野党統一候補擁立の動きが加速しているが、さきがけとなった熊本のレポートを読んで、そう思った(「世界別冊 2015年安保から2016年選挙へ」)。加えて ...
「亡国記」
2017/7/27
もっと早く読んで、伝えるべきだった。昨年8月に上梓した「亡国記」(現代書館)だが、半年遅れとなり、悔いの残る1冊である。原発事故で日本が滅び、放射能を避けようと地球規模で逃げ惑う父と小2の娘の息もつか ...
「つまをめとらば」
2017/7/27
67歳での直木賞受賞と聞けば、敏感に反応せざるを得ない。その作品は月刊「オール読物」3月号に掲載される。選考経過も含めて読める上に、やはり格安お買い得となる。芥川賞は月刊文藝春秋に掲載され、それぞれ大 ...
「佐野碩」
2017/7/27
日本を脱出する。いわば国を捨てるということだが、自民党の憲法案が施行されることになったら、若者の多くはそう考えるに違いない。時代は昭和ヒトケタの1930年代となるが、女優・岡田嘉子と演出家・杉本良吉が ...
浄き卵
2017/7/27
ふと女に生まれていたら、と思う時がある。寒卵という季語で句をめぐらしていたら、浄き卵(きよきらん)と詠んだ短歌があったぞ、となった。卵をタマゴと読まずに、卵子のラン、つまり女の生殖器官に宿るそれである ...
「日本病」
2017/7/27
この歳にして、自己なるものの不確かさを想う。1個の受精卵から始まって、2個に分裂することを40回以上繰り返し、60兆個の細胞で人間となる。これらの細胞も日々30億個の遺伝子DNAの指示に従って分裂を繰 ...
俵万智は「ひとり芝居」
2017/7/27
「バンザイの姿勢で眠りいる吾子よ そうだバンザイ生まれてバンザイ」。俵万智が、これが私の人生と自己肯定を詠いあげている代表歌であろう。サラダ記念日、チョコレート革命、そして2003年シングルマザー、小 ...
永青文庫での春画展
2017/7/27
日本初の春画展という触れ込みであった。東京・目白台にある永青文庫で、昨年9月から12月末までのほぼ3か月に及ぶ開催だったが、何と20万人を超える来場者でごった返した。永青文庫は、旧熊本藩主細川家の屋敷 ...
傲慢症候群
2017/7/27
2016年は大きな分岐点になることは間違いない。7月の参院選はそれを占うことになる。現政権は経済最優先をさておいて、改憲をこの選挙の争点に挙げた。この支持率では勝てると踏んだのである。首相の心底にある ...
「朝鮮半島で迎えた敗戦」
2017/7/27
生後45日で韓国・光州から引き揚げた身であるが、思えば小さな幸運に支えられた命であることを今更ながら愛おしく思われる。もし38度線の北側で生まれていればこうして生きていることも覚束なかったであろう。戦 ...