リカバリー
2018/3/12
どこから手を付ければいいのか、途方に暮れるばかり。こんな嘆き節がわが周囲に充満している。北陸新幹線開業後の富山空港では搭乗率が約4割落ち、空港内テナントからの激しい苦情に空港ターミナルビル職員の顔が ...
「昭和解体」
2018/3/14
書店で手に取ったのは、副題の「国鉄分割・民営化30年目の真実」が目に入ったからだ。自分の頭の中にいまだに腑に落ちないところがある。分割・民営化こそ正解であり、現在のJR東日本、東海、西日本の隆盛を見 ...
ホンダジェット
2018/2/24
ホンダジェットが17年の納入機数で世界一になった。超小型のビジネスジェット機の市場は小さく、世界一といっても43機だが、現在100機を超える受注を抱えている。最近にない痛快なニュースだ。 創業者・ ...
「ネガティブ・ケイパビリティ」
2018/2/18
精神科医にして作家というのは珍しくない。なだいなだ、加賀乙彦、北杜夫などだが、患者予備軍でもある読者に語り掛けているようでもある。「ネガティブ・ケイパビリティ」は朝日新聞出版が17年4月に刊行してい ...
逝き方の極意
2018/2/11
合理主義者だと自称しているが、この本を読むとご都合主義のそしりは免れない。上野千鶴子のいう「在宅ひとり死」を取り敢えずの逝き方として、合理主義者の当然の結論とも思ってきた。ところが「おひとりさまvs ...
「日本の人類学」
2018/2/6
ものごとの真贋を見定めるには、人類学の視点が欠かせない。そう思えてきたのは、山極寿一・京都大学総長の存在が大きい。戦後生まれの初めての総長で65歳。ゴリラから人類や文明の起源を探っている霊長類学者だ ...
60年安保世代逝く
2018/1/23
西部邁が1月21日多摩川に入水した。78歳の自死である。不思議な縁というべきか、たまたま佐野眞一の「唐牛伝」(小学館)を読んでいた。60年安保の全学連委員長・唐牛健太郎の足跡を辿るルポで、随所に西部 ...
「若狭ものがたり」
2018/1/16
04年に亡くなった作家・水上勉の名で17年3月に出版された。副題が「わが原発撰抄」となっていて、「水上さんが存命なら日本のこの状況を何と書くでしょう」と詩人の正津勉がまとめ、初めて聞く版元アーツアン ...
黒部宇奈月温泉駅
2018/1/8
1月3日午後、東京から帰省の次男一家を送るため黒部宇奈月温泉駅に向かった。北陸新幹線開業後初めてのことで、どんな駅仕様になっているか興味もあったので、ゆとりを持って到着した。結論からいえば、借りてき ...
「三里塚のイカロス」
2018/1/1
沖縄・辺野古を三里塚の二の舞にしない。賛成派にも、反対派にもこうした思いが浸透していると沖縄の新聞は伝える。辺野古移転に向けて、国家権力はすべての手段を投入している。そこに容赦はなく、図式はそっくり ...