「その木々は緑」
2019/11/2
詩人・覚和歌子の詩集を手にしたのは、04年金沢・玉川図書館であった。A4版で大きく、詩歌のコーナーでは目立っており、その言語感覚に不思議な魅力を感じた。そんな記憶が蘇ったのは、全日本合唱コンクールの ...
「記者と国家」
2019/10/21
国家権力とペン1本で対峙したのだから、これほどの書名でも大げさではない。「記者と国家」(岩波書店)。沖縄返還での密約文書をすっぱ抜いた毎日新聞記者・西山太吉の遺言だと付す。このスクープの代償は陰険で ...
アマゾン・エフェクト
2019/10/12
あのセブンイレブンが1000店閉鎖するという。小売業の歴史的大転換が始まった。現金安売り掛け値なしの越後屋、大量消費時代をけん引したダイエー、24時間営業のセブンイレブンの出現に続く第4弾で、その象 ...
AIが支配する社会
2019/10/2
日米貿易交渉が「アリバイづくり」の茶番劇で終わった。追加関税25%を持ち出された時点で、結末は見えていた。TPP交渉に無理矢理入らされ、難題を飲まされた時点で、オレ抜けるから、お前まとめてみろとなっ ...
水戸巌・高木仁三郎
2019/9/13
放射性廃棄物の地層処分についての勉強会に出かけた。9月7日(土)9時30分開始というのは、老人の脳が比較的活発な時間帯である。そんなこともあって、さりげなく紹介された水戸喜世子・講師から想像の翼が飛 ...
国会議員・舩後靖彦
2019/9/5
ALS患者が国会議員になる。世界初でもあり、やはり衝撃だった。山本太郎は、その衝撃をどんな経緯で演出していったのか。れいわ新選組シンパとしては、何が何でも押さえておきたいところである。 作家であり ...
母の実家解体
2019/12/7
昨年の暮れ、ふと思い立って新湊・奈呉町で空き家になっている母の実家を訪ねた。戦後韓国から引き揚げてきたわが一家5人が、取り敢えず落ち着く先はここしかなかった。24坪余りの漁師町特有の細長い町屋で、奥 ...
氷河期世代のいま、将来
2019/8/9
35歳の若者は転職先を求めて、想定外の厳しさに焦りを募らせている。富山県内の大学を出て、地元製造業に職を得た。アメリカ担当として、1年に6回程度シカゴの出先に出向き、レンタカーで納入先を中心に訪問し ...
「新・韓国現代史」
2019/8/3
日韓の雲行きが俄然険しくなってきた。7月末に富山で予定していた韓日青少年平和交流が中止になり、準備していた高校生2人のホームステイがなくなった。光州市が自らの予算で実施しているもので、今年は派遣でき ...
「れいわの一揆」
2019/7/17
参院選の投票まであと4日。これだけは伝えておきたいという人は、自分だけではなかった。北陸中日新聞(7月17日朝刊)「本音のコラム」は文芸評論家の斎藤美奈子だが、「れいわの一揆」と題して小気味のいい啖 ...