「海とタコと本のまち」
2022/1/10
書店をぶらつくのは今年も変わらない。懐かしい書名が眼に飛び込んできた。「炎環」。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の関連本コーナー。64年の直木賞受賞作で、著者は永井路子。初めて買った歴史本である。彼女が ...
リワークプログラム
2021/12/31
数少ない賀状だが、希望を書くことはできなかった。もうひとつ落し蓋のように、心をふさいだのは大阪・西梅田の放火殺人事件である。12月17日、25人が一酸化炭素中毒であっという間に逝ってしまった。これほ ...
「賃金破壊」関西生コン
2021/12/23
コンクリートミキサー車が走り抜けるのを見ると、固まらない内に工事現場に急いでいるのだなと思っていた。その労働の実態だが、配合によって生コンは強度も固さも変わってくる。建設会社の発注に合わせて配合や量 ...
「わたしは分断を許さない」
2021/12/11
世界のあらゆるところで分断がはびこっている。分断の現場は、「敵か、味方か」で疑心暗鬼を生み、強烈な暴力支配。13年にNHKを辞め、フリーに転じた堀潤は、福島、沖縄、香港、朝鮮半島、シリア、パレスチナ ...
整髪料余談
2021/11/30
最近の朝は整髪料を使うかどうか、で始まる。外出予定のある時は、洗顔前にヘアーリキッドを少量刷り込んでいる。心なし白髪が目立たなくなるが、気にしているわけではない。予定のない時はそのままで済ます。数年 ...
「文学部の逆襲」
2021/11/20
同期生の朝日奈満里子から上梓したばかりの「図書・図書館史」が送られてきた。司書職を全うした彼女の矜持といえるもので、慎ましく誇らしく見える。ネットもない新聞社の新人時代に、この出典はどこからかと彼女 ...
「二つのウリナラ」
2021/11/11
「挺身隊に取られていたことが親戚や近所にわかったら、子どもは離婚し、職を失い、引っ越しが必要です」。韓国に住む教え子からの、絶縁の手紙である。教師は、己の無知から取り返しのつかないことをしたのだ、と ...
2021総選挙
2021/11/1
埼玉県出身の富山大学1年生から見えてきたもの。最近出会ったのだが、想像以上の厳しい現実だ。実家は自営業だがコロナ禍の影響をもろに受け、いま仕送り5万円のみで生活している。寮に入れなかったこともあり、 ...
昨日の我に飽きたり
2021/10/18
タイトルは松尾芭蕉の弟子である森川許六の言である。日本ハムの斎藤佑樹が今季限りで引退をするが、そのはなむけに送りたい。33歳にして過去の栄光を捨てて、転身を図らなければならない。自分の才能は野球ばか ...
「MINAMATA」
2021/10/11
伝説の写真ジャーナリスト、ユージン・スミスの1枚といえば、母に抱かれて入浴する胎児性水俣病患者のモノクロであろう。何も語る必要はない。1枚の写真が真実を突きつけている。しかし、この1枚は1998年に ...