新英和大辞典
2017/7/20
高校を卒業してから40年になるという。その記念同窓会の案内が届いた。入学したのは昭和36年、もはや半世紀前だ。そういえば、こんなこともあったかと思い出した。 入学最初の洗礼は、英語の辞書。最初の英語授 ...
幸運のエア・シート
2017/7/20
飛行機で偶然隣に乗り合わせて、それが縁でトントン拍子に上昇気流という話。意外に多いのである。レベルの低いところではわが同級生。高卒後紳士服のセールスをしていたが、無類のギャンブル好き。韓国でのバカラに ...
獄窓
2017/7/20
還暦に手が届く年齢になっても、うろたえ、落ち着きのない日々を送っている。憤死する覚悟もない口舌の徒よ、と蔑む声にも、うなづくしかない。あまりの情報を持て余し、あまりの自由を得ているからではないかと思え ...
ガラスの墓標
2017/7/20
10年以上も前のことである。看護の日(5月12日・ナイチンゲール生誕の日)というのがあって、その日を記念して毎年講演会を開催していた。その頃講師選定がわが仕事であった。芥川賞作家でもあり、少女時代を高 ...
新しいヨーロッパ
2017/7/20
「ロシアの20世紀はラスプーチンにはじまり、プーチンにおわった」。ラスプーチンは怪僧。シベリア生まれの農民、文字も読めないが、奇蹟をおこなう「神の人」というふれこみでニコライ二世の宮廷に招かれ、血友病 ...
一周遅れでちょうどいい
2017/7/20
21歳の店長が経営?する焼肉店がある。彼は調理の専門学校に在学していた時に、この店でアルバイトを始めた。「ちゃらんぽらんのバイトだったんですけど、その時の店長に厳しく仕事を仕込まれました。お客さんとは ...
能登はいらんかいね
2017/7/20
「さあ100億円の金がある。電力会社から脅しつけて分捕ってきた。世間体のいい振興策とやらを考えてくれ」。想像するにこんな風な展開になっている。 貝蔵珠洲市長は三電力の社長を怒鳴りつけた。「この28年間 ...
二度めの結婚
2017/7/20
スーパー内のクリーニング屋でのやりとり。「このワイシャツ、私のではないぞ。誰かのと取り間違えてない」「そんなことないです。番号は合っています。いつもぼんやりなさっているから、ワイシャツ買ったことも忘れ ...
俳諧師逝く
2017/7/20
「凩も哭き俳諧師逝きたもう」(こがらしもなき はいかいし ゆきたもう)。 その人からの電話は「本多町の密田です」で始まる。本多町とは加賀八家のひとつで、五万石の筆頭家老職本多家の屋敷跡に由来する。鈴木 ...