2人の恩人との別れ
2017/7/24
ひとりの恩人は幸運を運んでくれた。待ち焦がれた原稿が届いたのは、05年8月23日。専用の便箋に、使いこなされた万年筆でしたためてあった。拙著「ゆずりは通信」の帯にする推薦文。依頼したのが同月11日で、 ...
育英基金構想
2017/7/24
月に1,000円、年間で12,000円、これを10年続ける同窓生が1,000人いると、基金は1億2000万円になる。このくらいのことが、わが同窓会でできないわけがない。こんな投稿が富山中部高校同窓会誌 ...
レッドクリフ
2017/7/24
米外交筋は既に予見している。米中の狭間で右往左往し、右顧左眄する日本外交の姿だ。リマでは、去り行くブッシュとの首脳会談を30分という時間を持て余して切り上げ、そのブッシュが胡錦濤とは時間を延長して1時 ...
アパの真相
2017/7/24
名刺を引っ張り出してきた。「アパグループ代表 元谷外志雄」04年7月12日とのメモ。金沢市の犀川べりにある金沢本店で会った日付だ。会った瞬間から自分で際限なくしゃべり出すタイプだった。その日も、金沢・ ...
無冠の車椅子
2017/7/24
文化の日ひとり無冠の車椅子(拙句)。春秋2回、腹立たしく、不快に思う日がある。文化の日という11月3日と、昭和の日とかいう4月29日だ。新聞テレビは叙勲者の氏名、その紹介で埋め尽くされる。わが国にこれ ...
画家 木下晋
2017/7/24
鉛筆で描く。といっても、軽いものではない。彼の描く眼は何かを射抜いている。彫塑、クレヨン、ペイント、油絵、墨など表現素材の変遷を重ねて、ようやく鉛筆に辿り着いた。ニューヨークの画廊600余りを、油彩画 ...
科学者たちの楽園
2017/7/24
十分な研究予算が用意され、スタッフ獲得などの人事権もある、加えて研究テーマも自由。主任研究員になると、それらのすべてが与えられる。そんな研究機関が大正時代から日本に存在した。高峰譲吉が提唱し、渋沢栄一 ...
救急精神病棟
2017/7/24
大声で、あらぬ事をわめき散らし、目を血走らせ、今にも飛びかかりそうな男が救急車で運び込まれてくる。ヘルメット姿の救急隊員が男の両脇を必死に抱え込み、引きずリ込む。付き添う家族は表情をなくしている。アル ...
紅とんぼ
2017/7/24
場末の居酒屋で、とことん呑んでみたい気分である。見知らぬ異郷で、土地の方言を聞きながら、取り留めのない話に耳を傾けたい。そこにひょいと、流しがギターを抱えて入ってくる。「いいところに来たな、おにいさん ...
極道記者
2017/7/24
麻雀と競馬、この話題についていけないと仲間から弾き出されてしまう時代があった。博才に乏しく、ここぞという勝負でのいい思い出は持っていない。それでも週日の夜は麻雀に明け暮れ、土日は競馬予想に血道を上げて ...