「カタロニア讃歌」
2017/9/3
8月17日に起きたスペイン・バルセロナのテロは1冊の本の記憶と重なった。無辜の市民を次々に跳ね飛ばしていくISテロの理不尽さには、とてもやりきれない思いだが、テロ報道のカタロニア地方という地名に、何 ...
ワセダクロニクル
2017/8/27
ジャーナリズムの危機が叫ばれて久しい。ここに来て、よりはっきりしてきた。それはペンがパンに負けてしまっていることに起因する。つまりマスコミ経営としてのパンであり、記者の生活を支えるパン ...
若者考・8月
2017/8/23
ふたりの独身女性がわが家に泊まることになった。三男のピースボート仲間である。30代前半で、ひとりは京都に住む図書館司書、ひとりは神奈川・葉山に住む保育士。じいさんは逃げ出すしかないと1泊旅行でもと思っ ...
川柳事始め
2017/12/6
「残高と余命を測る妻がいて」。これが褒められた最初の川柳である。俳句は高浜虚子の花鳥諷詠だが、川柳は人間風詠とされる。古稀過ぎてからは、とにかく誘われれば応じていく。「時事川柳が今なぜ脚光を浴びるのか ...
「えんとつ町のプペル」
2017/8/3
30万部を超えている絵本である。著者というべきか監修というべきか、迷うが芸人の西野亮廣(にしのあきひろ)が手掛けた。80年の生まれだから37歳。高卒で吉本に入り、漫才のキングコングで活躍しているが、 ...
「朝鮮戦争全史」
2017/8/26
1949年末、スターリンは中国革命(中華人民共和国の樹立)と連携することを決断し、年明けとともに日本での反米革命を指示し、朝鮮での武力統一闘争を支持支援することに踏み切った。50年6月25日午前4時、 ...
本の未来を探す旅
2017/7/28
書店の危機は韓国・ソウルでも同じらしい。ところがソウルでは逆境を逆手に取るように空前の独立書店ブームが起きている。詩人が経営する詩集専門店、猫好きによる猫の本の専門店など「独立書店」と呼ばれる個人経営 ...
「在日米軍」
2017/7/28
何気なく取った本に衝撃を受けた。日韓関係を研究している権赫泰(クオン・ヒュクテ)韓国・聖公会大学日本学科教授の「平和なき平和主義」(法政大学出版)だが、手厳しいが的を得ている。平和主義という言語は日本 ...
「ちつのトリセツ」
2017/7/28
女性が究極のタブーから解放される本になるかもしれない。7月1日朝日新聞の「ひと」欄で紹介されたが、書名にたまげ、刊行したのは径(こみち)書房と知って更に驚いた。詳しくはあとでの講釈となるが、すぐに手に ...
東京雑感
2017/7/28
北陸新幹線開業もあって富山空港の閑散さが何ともわびしい。6月26日の東京便を利用したのだが、確かここにあったと思う企業パネルが消えている。そういえばという記憶がよみがえってきた。84年ジェット化に備え ...