中園ミホ「西郷どん」
2018/12/4
女が描く西郷と大久保。林真理子の原作を、中園ミホが脚本に仕上げたのがNHK大河ドラマ「西郷どん」。これも終幕を迎えようとしている。この話が進む前に、二人は鹿児島に旅し、同県歴史資料センター黎明館に立 ...
「集英社放浪記」
2018/11/26
人生のもし、を楽しむことができた。50余年前の就活のことだが、集英社の内定をもらっていた。当時は就活といっても、権力の軍門に下るという意識もあり、会社訪問などする気になれなかった。学生運動で傷ついた ...
蓮池透「告発」
2018/11/22
東京電力は万死に値する、と大書された黒表紙「告発」(ビジネス社)はやはり目を引く。著者は蓮池透とくれば、手にせざるを得ない。55年新潟・柏崎に生を享けた宿命でもあろうか、拉致と原発という二つの不条理 ...
「情報生産者になる」
2018/11/15
11月3日東京で開いた大学同期会で、やり残した仕事があるので最終新幹線で帰るというひとりに、「うらやましいね」と声を挙げる数人がいた。この歳(73歳)になれば、仕事は自ら創り出すものだろう。まだ与え ...
「ルポ西成」
2018/11/1
人間誰しも一度ぐらいは、地獄の淵をのぞくのではないだろうか。極限のような孤独と、パン1個買う金もなく、追い詰められた破滅感。とにかく逃げ出すしかない。とすれば、取り敢えず大阪であれば西成、東京であれ ...
コテコテ大阪の旅
2018/10/23
旅というのは意外な発見で面白い。「え!こんなところに」の驚きが心地いい。10月16日大阪駅に降り立ったが、集合時間まで2時間はある。ゆっくり梅田散策と思い立ち歩いていると、堂島アバンザというおしゃれ ...
「サイレント・ブレス」
2018/10/7
最期の静かな、消え入りそうなひと呼吸と訳すべきかもしれない。「サイレント・ブレス」(幻冬舎文庫 650円)だが、この書名に作家の深い思い入れが込められている。医師でもある南杏子(みなみ・きょうこ)の ...
アニマルウェルフェア
2018/9/25
日々食べる卵から、その産卵の状況を想像してみたことがあるだろうか。朝食にはスクランブル、目玉焼き、ゆで卵と気分で選んで、毎日食している。購入は週1回、近所の魚屋に配達される富山の社会福祉法人「めひの ...
イスラエル国家法
2018/9/20
イスラエルは国連でのパレスチナ分割決議を受けて成立した国である。第2次大戦が終わった1947年のことで、その地パレスチナには当然アラブの多くの人々が生活を営んでいた。決議案は人口で30%、所有地6% ...
経産省の罪と罰
2018/9/4
日々車で通る道筋に、技術開発財団(現在は富山県新世紀産業機構)のビルがある。30年以上も前になる話だが日参していた。84年に策定されたテクノポリス開発構想に富山県が指定され、その推進施設として建設さ ...