「リニア中央新幹線をめぐって」
2022/2/11
87年の国鉄分割民営化が底流となって、リニア中央新幹線というハリボテが国家プロジェクトに仕立てあげられたが、工事差し止めが現実味を帯びてきている。民営化よりも、分割した負の側面がもろに出ている。リニ ...
短歌の個人販売
2022/1/29
「あなたのための短歌1首」。販売価格12,000円。あなたのためだけの短歌です。歌人・木下龍也は88年山口県生まれの34歳。短歌を売る発想の奇抜さに敬服するしかない。孤高の歌人たちはどんなにひもじい ...
ミランダ警告
2022/1/21
湯たんぽを布団に入れて、足でまさぐりながら眠りにつく。「冬よボクに来い。冬はボクの餌食だ」といっていたのは遠い昔、今は足が寒いと眠れない。そんな話を元新左翼活動家にしたところ、新潟刑務所の寒さは厳し ...
「海とタコと本のまち」
2022/1/10
書店をぶらつくのは今年も変わらない。懐かしい書名が眼に飛び込んできた。「炎環」。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の関連本コーナー。64年の直木賞受賞作で、著者は永井路子。初めて買った歴史本である。彼女が ...
リワークプログラム
2021/12/31
数少ない賀状だが、希望を書くことはできなかった。もうひとつ落し蓋のように、心をふさいだのは大阪・西梅田の放火殺人事件である。12月17日、25人が一酸化炭素中毒であっという間に逝ってしまった。これほ ...
「賃金破壊」関西生コン
2021/12/23
コンクリートミキサー車が走り抜けるのを見ると、固まらない内に工事現場に急いでいるのだなと思っていた。その労働の実態だが、配合によって生コンは強度も固さも変わってくる。建設会社の発注に合わせて配合や量 ...
「わたしは分断を許さない」
2021/12/11
世界のあらゆるところで分断がはびこっている。分断の現場は、「敵か、味方か」で疑心暗鬼を生み、強烈な暴力支配。13年にNHKを辞め、フリーに転じた堀潤は、福島、沖縄、香港、朝鮮半島、シリア、パレスチナ ...
整髪料余談
2021/11/30
最近の朝は整髪料を使うかどうか、で始まる。外出予定のある時は、洗顔前にヘアーリキッドを少量刷り込んでいる。心なし白髪が目立たなくなるが、気にしているわけではない。予定のない時はそのままで済ます。数年 ...
「文学部の逆襲」
2021/11/20
同期生の朝日奈満里子から上梓したばかりの「図書・図書館史」が送られてきた。司書職を全うした彼女の矜持といえるもので、慎ましく誇らしく見える。ネットもない新聞社の新人時代に、この出典はどこからかと彼女 ...
「二つのウリナラ」
2021/11/11
「挺身隊に取られていたことが親戚や近所にわかったら、子どもは離婚し、職を失い、引っ越しが必要です」。韓国に住む教え子からの、絶縁の手紙である。教師は、己の無知から取り返しのつかないことをしたのだ、と ...