わが3.11序
2017/7/24
「わたなかを漂流しゆくたましいのかなしみふかく哭きわたるべし」福島泰樹が詠んだもので、「わたなか」とは海中という意だ。3.11を受け止めかねて苛立っている老人のこころにしみわたってきたのだが、2万数千 ...
町内会長
2017/7/24
わが町内は190戸、13班で構成されている。班長は順番だから、ほぼ10余年で一巡し、班長の互選で町内会長が決まる。この団地が出来て30年近くなるが、新興団地の空気を未だに残しており、1年で全員が交替す ...
軍艦島
2017/7/24
1年遅れの読書である。気になっていながら、重過ぎるということで敬遠していたのだが、この際こそ、と手にした。震災、津波、原発情報から遠ざかりたい思いだったのだが、見事それを果たしてくれた。 「軍艦島」 ...
原子力資料情報室
2017/7/24
春遠く剥き出しの山河非情なり(拙句)。マスコミからあふれ出る地震、原発情報に言葉を失ってしまっている。正論が正論と響かないし、手垢に染まった言語は既視感、既聴感(というのがあればだが)に蝕まれて真実と ...
おーい!ドンホセ
2017/7/24
福島県いわき市小名浜小屋ノ内。わがドンホセの住まいである。港に面している。11日午後、襲いかかる大津波に流されているに違いないと想像している。ひとり住まいの瀟洒な平屋が波に運ばれて、手の届かない沖に持 ...
風邪もまたよし
2017/7/24
風邪をひいてしまった。26日起き掛けに、鼻にその兆しを感じたが、予定していた東京行きを実行した。ティッシュを鼻に詰め込んでの強行である。如何せん跳ね返すだけの体力がなかったということか。東京の乾き切っ ...
「パンとペン」
2017/7/24
例年楽しみにしている月刊「みすず」の読書アンケート特集で、心もちが休まった。世相に阿(おもね)ない学究の徒の息吹きを感じるからである。知性溢れるオアシスといっていい。その中で最も多く読まれていたのが、 ...
「苦役列車」
2017/7/24
曩時。「のうじ」と読むが、これが小説の冒頭に出てくる。さきごろ、昔、往時という意味だが、「曩時北町貫多の一日は、」と続くと、読ませたいのか、読ませたくないのか、はっきりしろといいたくなってくる。最初か ...
「傷だらけの店長」
2017/7/24
学生時代に東京・北池袋の小さな書店でアルバイトをしたこともあって、本屋の店員もいいなと思った時もある。雑誌を自転車の荷台に積み込んで届けるのだが、この本を読むのはどんな人だろう、と想像するのが楽しかっ ...
できちゃった革命
2017/7/24
社会保障と税制の一体改革は、貧困世代を代表する湯浅誠、雨宮処凛(かりん)、赤木智弘に任せることにしました。菅よ、このくらいのことを発想しないでどうする。大衆の心をわしづかみにする政治とはそういうものだ ...