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「宇沢弘文からのメッセージ」

2020/1/23  

 これほど豊かに人生を送れるものか。経済学者・宇沢弘文が生きた86年の歳月は、どこを切り取っても人間・宇沢が息づいている。かく生きたいものである。彼が初めて手掛けた岩波新書「自動車の社会的費用」は車の ...

「女性のいない民主主義」

2020/1/12  

 初夢である。日本の有権者はようやく自民党政権に見切りをつけた。そして選んだのは初の女性首相。ホワイトハウスで日米首脳会談に臨んで、こう切り込んだ。「もう日本は豊かな先進国ではない。いいなりの武器購入 ...

ローカル局の踏ん張り

2020/1/2  

 ローカルを基盤とした企業は胸突き八丁に差し掛かっている。ローカルテレビ局も例外ではない。17年7月に富山・ほとり座でみたドキュメンタリー「人生フルーツ」が東海テレビ制作と知って、こんな活路もあったの ...

「三方よし」は遠い昔か

2019/12/21  

 「久しぶりですね」という言葉に、来なければよかったという思いがした。なじみの床屋でのこと。年金生活となった友人たちはなべて格安店を利用している。3900円が1500円となるのだから、床屋は太刀打ちで ...

「独ソ戦」

2019/12/6  

 弾薬が雨あられと降り注ぐ映画「レニングラード攻防戦」の一幕がよみがえる。久々に岩波新書のベストセラーと聞くと手にしないわけにいかない。「独ソ戦―絶滅戦争の惨禍」。著者の大木毅は18年5月に神保町をぶ ...

40歳定年説

2019/11/28  

 かねがね20歳前後での新卒一括採用はおかしいと思っていた。人生一本勝負で、その影響が生涯に及ぶ。終身雇用が前提で、転職は転落と息苦しくとも我慢するしかなかった。40歳定年説を目にした時、これを打ち破 ...

馬喰町

2019/11/18  

 11月9日、東京駅で降りてすぐタクシー乗り場に急いだ。84歳の姉と一緒の旅で、彼女は仕入れも兼ねている。やってきたタクシーは女性運転手で、車はトヨタのジャパンタクシー。行き先を馬喰町(ばくろうちょう ...

「その木々は緑」

2019/11/2  

 詩人・覚和歌子の詩集を手にしたのは、04年金沢・玉川図書館であった。A4版で大きく、詩歌のコーナーでは目立っており、その言語感覚に不思議な魅力を感じた。そんな記憶が蘇ったのは、全日本合唱コンクールの ...

「記者と国家」

2019/10/21  

 国家権力とペン1本で対峙したのだから、これほどの書名でも大げさではない。「記者と国家」(岩波書店)。沖縄返還での密約文書をすっぱ抜いた毎日新聞記者・西山太吉の遺言だと付す。このスクープの代償は陰険で ...

アマゾン・エフェクト

2019/10/12  

 あのセブンイレブンが1000店閉鎖するという。小売業の歴史的大転換が始まった。現金安売り掛け値なしの越後屋、大量消費時代をけん引したダイエー、24時間営業のセブンイレブンの出現に続く第4弾で、その象 ...

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