急がば回れ!
2017/7/24
社会福祉士を目指している学生から、相談を受けた。地元国立大学人間発達学部4年生の好青年だ。「バドミントンに全精力を傾けてきました。これまでの人脈を活かしながら、福祉の世界で活動をしたい」と歯切れがいい ...
三浦哲郎の歳月
2017/7/24
東北の小さな温泉宿で、若い男女が結ばれる。寒い夜は何にもまとわない方が温かいのだと声をかける「私」に、志乃は素直にしたがって、白い身体を蒲団にすべらせる。こんな書きぶりに、胸をとどろかせていた青春の日 ...
未完絶筆 良寛
2017/8/2
貧困も、格差も、こんな視点から眺めてみれば、取るに足らない。何をそれほど思い悩むのか、となる。絶筆にして未完の「良寛」は、干からびた心もちに染み渡るようであった。亡き立松和平の生真面目さが笑顔で語りか ...
女優というもの
2017/7/24
ちょっと気持が怯んで、見逃した演劇がある。今でも悔しく、残念に思っている。05年の劇団民藝創立55周年記念公演「火山灰地」だ。大作で1部、2部とあり、続けて2度上京しなければならなかった。久保栄の作だ ...
「クロッシング」
2017/7/24
韓国の映画監督キム・テギュンが、この作品を完成させるために私は存在するのではないか、とまでいい切った。それほどの思いが込められている「クロッシング」は、北朝鮮の“普通の人々”がおかれている惨状を忠実に ...
ペシャワール会 中村哲
2017/7/24
講演の開始時間は午後7時であるが、早目に来てほしい。そんな連絡がありながら、開始寸前に会場に入ると、なんと最上階3階の、ステージから最も遠いところの席となった。講師の都合で中止になるリスクも高く、入場 ...
独楽吟
2017/7/24
たのしみは朝餉の味噌汁のうまき時。目覚めがすっきりとして、冷たい水で顔を洗い、湯を沸かしながら、じゃがいもと菜っ葉にひじきをぶち込んで、料亭の味なる味噌をいれて、溶かし込んで出来上がりだ。老人独居では ...
6月15日に考える
2017/7/24
6月15日は、安全保障を考える日と自らに課してみたい。この2日間の菅首相答弁は「在日米軍の抑止力は極めて重要。(辺野古移設で)米国との再交渉や閣議決定の見直しを行うつもりはない」に終始している。この答 ...
究極の分かち合い
2017/7/24
菅首相誕生で思い出したことがある。伸子夫人から、友人を介して、富山で民主党のPRをしたいので、どんな小さな集会でもいいから開いてくれないか、との依頼を受けた。メールをたどってみると、04年3月のことで ...
思い出袋
2017/7/24
「自分が日本国籍をもつから日本政府の決断に従わなければならないとは思わなかった」。1942年5月、そんな思いを抱きつつも、彼は米国ボルチモアにあった日本人捕虜収容所で「日米交換船が出る。のるか、のらな ...