2019読書アンケート特集
2019/3/25
「月刊みすず」が毎年3月に発行する読書アンケート特集はやはり見逃せない。800人の知識人が昨年読んで興味を感じた書物を挙げている。ひとり5点に絞っているのだが、これはと思う本は同じと見えて、重複する ...
「21世紀の楕円幻想論」
2019/3/13
「連帯保証人にだけはなってはならない。保証人になるくらいなら、返さなくてもいいおカネをあげなさい」。親父の遺言だという人は多い。初めて聞いたのが、富山・清明堂書店の丸田社長だった。堅実経営の苦労人だ ...
東大闘争と在宅医療
2019/3/3
「50年前のあの日、わたしは・・」で語りだす医師たちは、在宅医療の地平も切り拓いてきた。50年前の1月19日、東大安田講堂にバリケードを積み重ねた現場に居合わせた医師たちである。その彼らが安田講堂を ...
日米同盟の行く末
2019/2/19
自衛隊の現場が混乱し、しかめっ面が眼に見える。つい悲憤慷慨の独善老人になってしまうが許されたい。昨年末に防衛省は、取引のあるメーカーや商社を呼び、支払い延期の説明会を開いた。米国製の武器を言われるま ...
慶應義塾文学科教授・永井荷風
2019/2/6
慶應の仏文です、といえば誰もが一目置く。大学の公式案内は、フランス滞在を終えた永井荷風が慶應義塾に就任し、私たちの専攻が実質的に誕生したのは1910年のことでした、と誇らしく謳う。日和下駄に蝙蝠傘を ...
若者に託そう日韓の未来
2019/1/28
久しく経験していない政治のダイナミズムを感じることができた。沖縄の辺野古移設をめぐる県民投票で、反対5市も矛を収め、全県で実施されることになった。琉球新報によると、県民投票の会代表の元山仁士郎が決行 ...
今こそ、ベーシックインカム
2019/1/15
初めてアメリカに渡ったのは1975年の8月末であった。30歳の区切りでもあり、自分に投資する意味でニューヨーク5日間というジャルパック。旅費35万円は車を売って用立てた。1ドルは300円前後で、思い ...
2019新年雑感
2019/1/4
新年早々で清新な心もちといいたいが、手にしているのが「芸術新潮」1月号だ。禁断のヌード写真史特集と銘打っている。大橋仁が390人に及ぶ男女の絡みを体育館とも思えるスタジオで、大型クレーンで撮影した1 ...
政権交代につながる経済政策
2018/12/24
景気・雇用を語らなければ選挙に勝てない。こんな殺し文句に惹かれて、12月21日午前6時過ぎの北陸新幹線に飛び乗った。議員と市民が共に学ぶ連続学習会の初回で、衆議院第1議員会館大会議室が会場。午前9時 ...
空き家から見える日本破綻
2018/12/17
憲法29条は「財産権は,これを侵してはならない」という。しかし、財産である土地や建物は誰も引き取り手がない。老朽化した多くの家屋は空き家となって放置されている。限界集落に限らず、東京のど真ん中も例外 ...