浄き卵
2017/7/27
ふと女に生まれていたら、と思う時がある。寒卵という季語で句をめぐらしていたら、浄き卵(きよきらん)と詠んだ短歌があったぞ、となった。卵をタマゴと読まずに、卵子のラン、つまり女の生殖器官に宿るそれである ...
「日本病」
2017/7/27
この歳にして、自己なるものの不確かさを想う。1個の受精卵から始まって、2個に分裂することを40回以上繰り返し、60兆個の細胞で人間となる。これらの細胞も日々30億個の遺伝子DNAの指示に従って分裂を繰 ...
俵万智は「ひとり芝居」
2017/7/27
「バンザイの姿勢で眠りいる吾子よ そうだバンザイ生まれてバンザイ」。俵万智が、これが私の人生と自己肯定を詠いあげている代表歌であろう。サラダ記念日、チョコレート革命、そして2003年シングルマザー、小 ...
永青文庫での春画展
2017/7/27
日本初の春画展という触れ込みであった。東京・目白台にある永青文庫で、昨年9月から12月末までのほぼ3か月に及ぶ開催だったが、何と20万人を超える来場者でごった返した。永青文庫は、旧熊本藩主細川家の屋敷 ...
傲慢症候群
2017/7/27
2016年は大きな分岐点になることは間違いない。7月の参院選はそれを占うことになる。現政権は経済最優先をさておいて、改憲をこの選挙の争点に挙げた。この支持率では勝てると踏んだのである。首相の心底にある ...
「朝鮮半島で迎えた敗戦」
2017/7/27
生後45日で韓国・光州から引き揚げた身であるが、思えば小さな幸運に支えられた命であることを今更ながら愛おしく思われる。もし38度線の北側で生まれていればこうして生きていることも覚束なかったであろう。戦 ...
「最強のふたり」
2017/7/27
「みんな!70歳になったからといって守りに入っちゃだめ」。この夏に開いた古稀祝いの同期会で、八ヶ岳に住まいを構えるN女史が一言といって立ち上がり、こう檄を飛ばした。古稀にちなむ川柳を募集したのだが、「 ...
フェロアロイ
2017/7/27
11月30日NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」はわが新湊への訪問であった。江口洋介がゲスト役を務めているのだから、新湊が舞台の来春ロードショー「人生の約束」の前宣伝も兼ねているのだろう。それにしても人のいな ...
「ブラッドランド」上下
2017/7/27
血塗られた大地と訳せばいいのであろうか。現在の国名でいえば、ポーランド、ウクライナ、ベラルーシ、エストニア、ラトヴィア、リトアニア、そして、ロシア連邦の西側国境沿いの地帯を指す。ヒトラーとスターリンが ...
再びの鴨居玲
2017/7/27
時に東に向きを変えて、気分転換を図ってみた。この10年ほど県西部の砺波が中心で、今はこれも県西にある小杉町を拠点としている。県東部の魚津市で加積(かずみ)りんごの収穫との知らせもあり、11月13日車を ...