「死について」
2017/7/26
秋田の玉川温泉は癌の重症の人が、一縷の望みを抱いて集まる。街湯の岩盤浴で体験しているが、あの高温に包まれるとさすがの癌細胞も動きを止めてしまうのではと思う。歌人の春日井建もこの玉川温泉に出かけている。 ...
辺野古基金に寄付を!
2017/7/26
久しぶりにウオッカを飲んだ。やはりロシアの匂いがして、口に含むとこんな記憶がよみがえってくる。ひとつは、なぜか映画ドクトルジバゴのシーンが鮮明に思い出される。淫蕩な悪徳弁護士コマロフスキーが厳寒のさ中 ...
「ナグネ」
2017/7/26
朝鮮という文字を見るとつい反応してしまう。ノンフィクションライターの最相葉月が「中国朝鮮族の友と日本」を副題にして、「ナグネ」を岩波新書で上梓した。99年5月、西武新宿線小平駅のホームで電車の行き先を ...
ありがとう!初音
2017/7/26
富山駅前・富劇ビルにある居酒屋「初音」が4月末で店を閉じる。ビルというが戦前を感じさせるオンボロで闇市を思わせる。昭和43年の開店だが、社会人スタート時期と重なり、ほぼ40年以上通わせていただいた。そ ...
「平和の申し子たちへ」
2017/7/26
3月は別れの季節でもある。感性豊かに介護の仕事をする34歳の若い女性が、次なるステージを求めて愛知県へと旅立っていった。離婚を機に砺波の空き家に居を構えて、交流の場として開放していた。職場ではよそ者、 ...
沖縄独立が現実味
2017/7/26
「沖縄の私たちはヤマトとは違うし、もう二度と地獄の道連れにされるのは真っ平御免なのだ」。沖縄近現代史を研究する伊佐眞一は「みすず」(1&2合同号)読書アンケート特集でこういい切る。沖縄知事選、衆議院選 ...
「朝鮮と日本に生きる」
2017/7/26
威儀を正して、一気に読むことになった。そうせざるを得ないと思わせる著者に対する敬意である。金時鐘(Kim Shi-Jong)がやむなく来し方を語ることになったというが、定年を控えた岩波新書編集部・平田 ...
「鼠」
2017/7/26
伝統の商社の残光を追う。こんな見出しの日経(2月20日 小林正幸・双日総合研究所主任研究員)を見て、城山三郎の「鼠 鈴木商店焼打ち事件」(文春文庫)を思い起こした。商社というのは鈴木商店で、17年(大 ...
「さいごの色街 飛田」
2017/7/26
色街と聞けばやはり心がざわめく。うかがい知ることのできない裏面がそこに隠されているのではないか。ひそかにうごめく人間の本性を見てみたいという思いでもある。亡き隆慶一郎の「吉原御免状」「かくれさと苦界行 ...
「街場の戦争論」
2017/7/26
非常時にどう対応するのか。そんな組織は、人材は果たしているのか。そんな視点で周囲を見渡すといかにも心寒くなってくるが、したり顔で「あれがこうなって、これがこうなって、すべてが計画通りにゆけばうまくいく ...