身辺雑感
2017/7/24
年の瀬から年明けにかけて、いろんな人の情報が交錯する。これを楽しいといったら、愚息からたしなめられた。第三者のように、しかも上から目線で見ているだろう、苦しみ、もがいている人間もいることを忘れるな、と ...
「中国朝鮮族を生きる」下
2017/7/24
「死ぬ日まで空を仰ぎ、一点の恥辱(はじ)なきことを」。韓国の国民詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ)の「序詩」の一節である。これを諳(そら)んじない韓国人はいないという。そして、この詩人もまた抗日独立運動の ...
「中国朝鮮族を生きる」上
2017/7/24
いつもの老人の夢想癖だが、70歳にして留学するのもいい、と思っている。できれば、わがルーツである韓国・光州大学に通いたい。湯たんぽが光州の小さな古いアパートのオンドルに変わるのだ。四肢を伸ばし、ここが ...
散財せよ!
2017/8/3
「君よ、散財にためらうなかれ。君の十銭で浅草が建つ。」日経1月5日朝刊に見開きで掲載された出版社・宝島社の企業広告である。「1923年 関東大震災の浅草にはそんな看板が立てられたという」と続く。新聞を ...
「鞆ノ津茶会記」
2017/7/24
晦日、突然ながら、ささやかな茶会の席を設けた。ぜひとも来てほしい。さる御仁を通してお願いしたところ、快く茶室・奈呉庵を借りることになった。遅きに失したとの思いもあるが、齢67歳を期して漂泊放浪を決意し ...
「笑う子規」
2017/7/24
洒脱な発想と切り換えのよさ。畏敬する天野祐吉が、松山の出身で、子規記念博物館の館長だとは知らなかった。広告批評、朝日のCM天気図を愛読しているが、俳句にも独特の味わい方をみせている。この天野に南伸坊の ...
始まっている未来
2017/7/24
ひょんな出会いである。哲学者・内山節を招いて講演会をやりますと聞いたのは、町内のゴミ置き場での立ち話であった。同じ町内に住む木彫作家・南部治夫さんからで、協力できることがあれば何でもいってくださいと返 ...
「舟を編む」
2017/7/24
初めて辞書を手にしたのはいつのことだろうか。中学入学時のニュークラウン英和辞典は別にして、ちょっと記憶にないが、広辞苑は高校時代にはあったように思う。どういう経過でわが家に不似合いなものがはいってきた ...
「風景」
2017/7/24
夫が旅先で急死した。通夜も葬儀も終えて3日過ぎ、客足も絶え、森閑とした家でぼんやり座っていたら、玄関のブザーがなり、黒服を着た母娘が立っていた。「まことに厚かましくて申しあげ難いのですが、お骨を拝ませ ...
変人奇人
2017/7/24
滅多に手にしない「オール読物」11月号を買った。佐藤愛子が「変な人たち」と題して、「我が人生の愛しき男と女」を副題に作家たちとの交友を語りおろしている。北杜夫も当然含まれており、にやりとできるやり取り ...