korodog

「清冽」

2017/7/24  

いま一度、茨木のり子と思っていたら、評伝なるものが上梓された。わが同世代のノンフィクション作家・後藤正治が、まるで亡き恋人を偲ぶように描いている。「清冽(せいれつ) 詩人茨木のり子の肖像」(中央公論新 ...

「昭和へのレクイエム」

2017/7/24  

昭和にどっぷり浸かってきたが、それを語れといわれたら、いまは出来ないと拒絶したい。この20年余りの変わり様をみて、あの頃は、というわけにはいかない。生活そのものが昭和の余禄で暮しているといっても過言で ...

小児病的改革論者

2017/7/24  

「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」。ご存じ山本五十六の言だが、仙谷官房長官が長妻前厚労相の留任を阻んだとの記事を読んで思い起こした。これは仙谷の判断が、というより懸 ...

人頭割雇用減税

2017/7/24  

経営のマネゴトをし始めてから、人員をどう増やしていくかに悩まされている。医療福祉では、良質で豊かな労働力が不可欠な要素である。収入とのバランスを見ながら、現有スタッフの限界を見定めなければならない。企 ...

「女ぎらい」

2017/7/24  

「あいつはいい男だ」。こんな褒め言葉を男の同性から、もらっているとすればこれに過ぎる評価はない。ところが異性である女性から「あの人、いい人ね」といわれていたりするとちょっと引っかかる。便利、無難、人畜 ...

若き珍客

2017/7/24  

知床・羅臼ではよくあることらしい。昆布採りの番屋から人が飛び出してきて、道路をふさぐように両手をひろげる。車は驚いてブレーキを踏む。「時間があるなら、昆布干し作業を手伝ってくれないか」と大声で呼びかけ ...

炎の人

2017/7/24  

思えば絵を買うことなんて、ちょっと想像できない生活をおくっている。ところが、ゴッホの絵を買おうともしなかった、と厳しく咎め立てるセリフに出会った。「あなたが生きている間に 一枚の絵も買おうとしなかった ...

絶望を突き抜けて

2017/7/24  

「日本と世界はこれから長いトンネルに入っていく。そして、そのトンネルを抜けたとき、のどかでうららかな世界ではなく、これまで見たことのない荒涼たる世界が広がっているのではないか」。いまは作家活動が中心だ ...

秋の余話

2017/7/24  

秋の夜に篠笛が吹きわたる。初めて笛の音に心驚かされたのが、金沢・東茶屋街にある「志摩」の茶室であった。BGMで流されているのだが、飽きることがない。係りの人に、曲名は何か、CDを求めたいと聞くのだが、 ...

サハリンのコリアン

2017/7/24  

稚内から宗谷海峡を約40キロ隔ててサハリンがある。ぱしふぃっくびいなす号がコルサコフ港に上陸したのが8月21日。この島に上陸する資格があるのかどうか、しかもこんな豪華客船でというためらいである。第一印 ...

© 2024 ゆずりは通信