katsushi

　「挺身隊に取られていたことが親戚や近所にわかったら、子どもは離婚し、職を失い、引っ越しが必要です」。韓国に住む教え子からの、絶縁の手紙である。教師は、己の無知から取り返しのつかないことをしたのだ、と ...

　埼玉県出身の富山大学1年生から見えてきたもの。最近出会ったのだが、想像以上の厳しい現実だ。実家は自営業だがコロナ禍の影響をもろに受け、いま仕送り５万円のみで生活している。寮に入れなかったこともあり、 ...

　タイトルは松尾芭蕉の弟子である森川許六の言である。日本ハムの斎藤佑樹が今季限りで引退をするが、そのはなむけに送りたい。３３歳にして過去の栄光を捨てて、転身を図らなければならない。自分の才能は野球ばか ...

　伝説の写真ジャーナリスト、ユージン・スミスの１枚といえば、母に抱かれて入浴する胎児性水俣病患者のモノクロであろう。何も語る必要はない。１枚の写真が真実を突きつけている。しかし、この１枚は１９９８年に ...

　保坂展人・世田谷区長を首班候補にして、野党は政権交代に挑め。結論からいうと、気鋭の中島岳志・東工大教授はこう主張している。菅が政権を投げ出さなければ、野党にも勝機が見えた。しかし、自民の総裁選はガラ ...

　姉からの聞き取り第２弾。敗戦から１５日が過ぎ、ようやく８月３０日私が生まれた。近隣の人たちが先を争うように引き揚げていく。焦る気持ちを押し殺すように引き揚げの準備している時に、父が務める米穀会社の崔 ...

　ワクチン接種はパソコンで可能と出た、近くの安元整形外科（富山市）で行った。記憶にあるのは、９４年６月２７日松本サリン事件で亡くなった安元三井さんの実家ということ。当時、彼女は信州大学医学部６年で２９ ...

　どうして、そこまでこだわって情熱を傾け続けるのか。不思議な女性である。１３年間、富山県内の行政で母子・父子自立支援員を非正規で続けてきた。ひとり親家庭のサポートだが、仕事の内容は生活支援から家庭内暴 ...

　８６歳の姉から聞き取るオーラル・ヒストリー（口述記録）で、副題は「戦前の光州の記憶」。彼女は１９３５年（昭和１０年）全羅南道・光州生まれ。２年前に友人と鎌倉・小町通りを歩いていて、人とぶつかり大腿骨 ...

　家族5人そろっての、最後の海外旅行となったのがアラスカである。１９８９年8月のこと。長男１６歳、次男１４歳、三男６歳で、妻の友人がアンカレッジに住んでいた。行こうと思った時に、行っておこうとなった。 ...