本物の敵を見分けてほしい

この政党はどうして大衆を愛せないのか。庶民と同じ目線を持つことをなぜ嫌うのか。党は誤らないという無謬性をいまだに信じて、見下したような行動にでるのか。どんなに綱領を変えようと、この党は変わらないなと思う。こうした体質が体の芯から染み付いている。ちょっといい過ぎかと思うが、次の質問状を見るといわずにおれない。

日本共産党新川地区委員会及び魚津市委員会から、魚津市教育委員会宛に公開質問状が寄せられている。魚津地区意見発表大会に発表された「女性議員誕生奮闘記」をめぐってのもの。要旨は?一般的な政治家ではなく、市議に当選した「島沢佳代子」の私的な奮闘記であり、公共の場で発表するにはふさわしくない。?「うおづ女性の会」が市議選の特定の候補擁立に関与してもよいとの姿勢か。?審査委員長の教育委員長がこの発表を最優秀賞のひとつに推挙したことは、行政としての不偏不党性を著しく欠いた発表を追認している。?このように民主主義を逸脱していて、男女共同参画社会はできるのか。―というもの。審査委員を務めた私にも大いに責任がある。やはり個人の立場で反論しておきたい。

9月30日壇上で聞いていて、市議選出馬に最後まで反対であった夫との問題は、やはり男の想像を超える煩悶があったのだ、と思い知らされた。もし自分の女房が選挙にでるといったら、やはりわかっていても釈然としないだろうな、と。男女共同参画社会がテーマとしたら、なかなか核心をついている。これが率直なところ。島沢佳代子という固有名詞が11回出たとかというが、そして島沢佳代子後援会集会での応援演説というが、そのように聞いた人はひとりもいないだろう。まして匿名でやっているわけではない、個人の責任において、逃げも隠れも出来ない立場で、どこにでもいる主婦が感じたままを発表しているのである。これを公開質問状なるもので攻撃するに値しようか。発表者個人をいっているのではない、といわれるかもしれないが、そうだとすれば想像力が貧困といわざるをえない。地域の中で活動する壁がまだまだ多いのは、あなたの政党の方がよく分かっておられるはずだ。

またそちらが正しいとすれば、意見発表大会に適しているかどうか事前にチェックしなければならなくなる。その弊害の方がはるかに大きい。加えて、党派の小さな利益を優先させる余りに、教育委員会官僚を、婦人会役員を萎縮させるマイナスも計り知れない。時代を後退させ、本当の味方であるべき人をも、政治から遠退かせる罪は大きい。

もっと寛容で、謙虚で、明るく、伸びやかであってほしい。本物の悪と、無邪気な大衆の見分け方を身につけてほしい。無党派の凡人たちはそんな政党を望んでいると思う。

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