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炭鉱のカナリア

2017/7/20  

還暦元年などと意気込んではみたが、何とも心もとない。そこで出かけたのが、創業・経営改革セミナー。2月28日、A4大判ノートを買い込み、かばんに放り込んだ。リクルートで20年勤務、14メディアを創刊した ...

「円生と志ん生」

2017/7/20  

「師匠、どうです。ひと月ばかりの予定で満州にいってもらえませんか。三千円出しますし、それに向こうにゃ酒がまだウンとあるそうですから」。こんな口車に乗せられて、いや自ら乗った風で、三遊亭円生と古今亭志ん ...

デザイナー川崎和男

2017/7/20  

こんな男がいるのだ、それが率直な感想。ちょっとのぞいたつもりが最後まで、久方ぶりに聞く刺激的な講演だった。2月17日、石川県地場産業振興センター。テーマは「先端のデザイン」。スクリーンに映し出されるの ...

新劇の神様

2017/7/20  

引き続き「子午線の祀り」。三度のステージを見ているが、今も脳裏にあるのは初公演の滝沢修演ずる阿波民部重能。平知盛と共に頽勢の平家を支える四国の豪族だが、最後には平家を裏切ってしまう。自分で自分がわから ...

子午線の祀り

2017/7/20  

「ここに新中納言知盛の卿、“見るべき程の事は見つ。今は自害せん”とて、わが身に鎧二領着て、壇の浦の水底深く入り給う」。できれば大きな声を出して読んでもらいたい。木下順二の原作だが、20年かけている。石 ...

わたしはコロ

2017/7/20  

平成元年に生まれた。メス犬であるが、どういうわけコロ。飼い主のいい加減さと期待の無さが出ている。同じ町内の双方雑種を父母に持ち、メスで引き取り手がないのをここの奥さんが可哀想と引き取ってくれた。血統書 ...

人生の実力者

2017/7/20  

うしろすがたのしぐれてゆくか  山頭火の句である。先日、現職時代に権力をほしいままにした男のうしろ姿をみた。肩を落とし、誰も声を掛けない。年齢の割に足取りが覚束ない。自分の不都合なことは、すべて他人に ...

危ない金融資産

2017/7/20  

年末に亡妻名義の定額郵便貯金の満期通知が届いた。言わずもがなだが、郵便局は貯金、銀行は預金である。お預り金額12万円、税引き後利子額33、300円で、合計153、300円。まるで天国からのプレゼントだ ...

旅する巨人、宮本常一

2017/7/20  

伝承することの大切さを、みんな忘れてしまっている。前々回の「鬼太鼓座」の続き。宮本常一は、明治40年山口県周防大島の生まれ。瀬戸内では、淡路島、小豆島に次ぐ島だ。戦前、この島の多くが、朝鮮、台湾、ハワ ...

和露辞典

2017/7/20  

歳末のうれしい話。「えっ、おじちゃん。ラリーサを知っているの」。年賀状づくりにプリンターを借りに来た甥っ子の連れ合いが驚いた声を挙げる。高岡の私立幼稚園で保母をしている。彼女の子供を預かっているという ...

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