川柳事始め
2017/12/6
「残高と余命を測る妻がいて」。これが褒められた最初の川柳である。俳句は高浜虚子の花鳥諷詠だが、川柳は人間風詠とされる。古稀過ぎてからは、とにかく誘われれば応じていく。「時事川柳が今なぜ脚光を浴びるのか ...
「えんとつ町のプペル」
2017/8/3
30万部を超えている絵本である。著者というべきか監修というべきか、迷うが芸人の西野亮廣(にしのあきひろ)が手掛けた。80年の生まれだから37歳。高卒で吉本に入り、漫才のキングコングで活躍しているが、 ...
「朝鮮戦争全史」
2017/8/26
1949年末、スターリンは中国革命(中華人民共和国の樹立)と連携することを決断し、年明けとともに日本での反米革命を指示し、朝鮮での武力統一闘争を支持支援することに踏み切った。50年6月25日午前4時、 ...
本の未来を探す旅
2017/7/28
書店の危機は韓国・ソウルでも同じらしい。ところがソウルでは逆境を逆手に取るように空前の独立書店ブームが起きている。詩人が経営する詩集専門店、猫好きによる猫の本の専門店など「独立書店」と呼ばれる個人経営 ...
「在日米軍」
2017/7/28
何気なく取った本に衝撃を受けた。日韓関係を研究している権赫泰(クオン・ヒュクテ)韓国・聖公会大学日本学科教授の「平和なき平和主義」(法政大学出版)だが、手厳しいが的を得ている。平和主義という言語は日本 ...
「ちつのトリセツ」
2017/7/28
女性が究極のタブーから解放される本になるかもしれない。7月1日朝日新聞の「ひと」欄で紹介されたが、書名にたまげ、刊行したのは径(こみち)書房と知って更に驚いた。詳しくはあとでの講釈となるが、すぐに手に ...
東京雑感
2017/7/28
北陸新幹線開業もあって富山空港の閑散さが何ともわびしい。6月26日の東京便を利用したのだが、確かここにあったと思う企業パネルが消えている。そういえばという記憶がよみがえってきた。84年ジェット化に備え ...
「人生の踏絵」
2017/7/28
踏絵して生きのこりたる女かな(虚子)。踏絵と聞くと、生命を賭して試されるという殺伐な情景だが、俳句では春の季語である。寛永5年から安政4年まで長崎奉行所で行われたというが、花鳥風詠とは程遠いのに、抗う ...
舞台をまわす舞台がまわる
2017/7/28
共謀罪は異例の中で成立した。歯がゆい思いに何ともいたたまれないが、官邸密室での連日の論議はどうであったかを想像すると少しは落ち着いた。「ここで怯んだら、すべてが水の泡だ」「怯む素振りもみせてはならない ...
「本屋、はじめました」
2017/7/28
伝説の書店といわれるのがリブロ。「文化を標榜している西武流通グループがなぜ自分の力で書店をつくろうとしないのか」という挑発の手紙に唆(そそのか)されて堤清二は75年、西武ブックセンターを立ち上げた。西 ...