2019新年雑感
2019/1/4
新年早々で清新な心もちといいたいが、手にしているのが「芸術新潮」1月号だ。禁断のヌード写真史特集と銘打っている。大橋仁が390人に及ぶ男女の絡みを体育館とも思えるスタジオで、大型クレーンで撮影した1 ...
政権交代につながる経済政策
2018/12/24
景気・雇用を語らなければ選挙に勝てない。こんな殺し文句に惹かれて、12月21日午前6時過ぎの北陸新幹線に飛び乗った。議員と市民が共に学ぶ連続学習会の初回で、衆議院第1議員会館大会議室が会場。午前9時 ...
空き家から見える日本破綻
2018/12/17
憲法29条は「財産権は,これを侵してはならない」という。しかし、財産である土地や建物は誰も引き取り手がない。老朽化した多くの家屋は空き家となって放置されている。限界集落に限らず、東京のど真ん中も例外 ...
中園ミホ「西郷どん」
2018/12/4
女が描く西郷と大久保。林真理子の原作を、中園ミホが脚本に仕上げたのがNHK大河ドラマ「西郷どん」。これも終幕を迎えようとしている。この話が進む前に、二人は鹿児島に旅し、同県歴史資料センター黎明館に立 ...
「集英社放浪記」
2018/11/26
人生のもし、を楽しむことができた。50余年前の就活のことだが、集英社の内定をもらっていた。当時は就活といっても、権力の軍門に下るという意識もあり、会社訪問などする気になれなかった。学生運動で傷ついた ...
蓮池透「告発」
2018/11/22
東京電力は万死に値する、と大書された黒表紙「告発」(ビジネス社)はやはり目を引く。著者は蓮池透とくれば、手にせざるを得ない。55年新潟・柏崎に生を享けた宿命でもあろうか、拉致と原発という二つの不条理 ...
「情報生産者になる」
2018/11/15
11月3日東京で開いた大学同期会で、やり残した仕事があるので最終新幹線で帰るというひとりに、「うらやましいね」と声を挙げる数人がいた。この歳(73歳)になれば、仕事は自ら創り出すものだろう。まだ与え ...
「ルポ西成」
2018/11/1
人間誰しも一度ぐらいは、地獄の淵をのぞくのではないだろうか。極限のような孤独と、パン1個買う金もなく、追い詰められた破滅感。とにかく逃げ出すしかない。とすれば、取り敢えず大阪であれば西成、東京であれ ...
コテコテ大阪の旅
2018/10/23
旅というのは意外な発見で面白い。「え!こんなところに」の驚きが心地いい。10月16日大阪駅に降り立ったが、集合時間まで2時間はある。ゆっくり梅田散策と思い立ち歩いていると、堂島アバンザというおしゃれ ...
「サイレント・ブレス」
2018/10/7
最期の静かな、消え入りそうなひと呼吸と訳すべきかもしれない。「サイレント・ブレス」(幻冬舎文庫 650円)だが、この書名に作家の深い思い入れが込められている。医師でもある南杏子(みなみ・きょうこ)の ...