「ムサシ」
2017/7/24
巌流島決闘で、佐々木小次郎(小栗旬)は死ななかった。検死役の藩医に「お手当てを!」と叫び、疾風の如くムサシ(藤原竜也)は立ち去ったが、命を取り留めたのである。爾来6年、小次郎はひたすら無念を果たさんと ...
ヒトを選ぶ
2017/7/24
面接というのではないが、選ぶ感覚で若者達と会っている。楽しいことの半面、責任みたいなものもあり、迫るようないい方は避けている。もう一度会いたいと、先方から連絡があればいいが、こちらからはアクションを起 ...
闇社会・京都の影
2017/7/24
裏世界とは縁はないが、怖いもの見たさがある。親戚の娘が立命館大学に入学するので、その下宿探しを頼まれた。二つ返事で引き受け、久しぶりの京都。だが、裏世界といえばここ京都である。観光で見せる街の顔とは全 ...
笑うしかないか
2017/7/24
「ちょっと、今日のおれ、すごいな」。立川談志は自分の落語に酔い痴れて、ついこう漏らして、また本筋に入っていったという。架空の演目を演じながら現実に戻し、また架空に返す。それを淀みなく、むしろそうするこ ...
ラジオと映画
2017/7/24
老人特有なのだろうが、記憶装置が思い通りに動かない。昨日のことが思い出せず、遠い昔の記憶がこつ然と浮かんでくる。「ひょうたんは ひょこり~んたん 月の夜更けに夢を見る」。こんな一節が、哀切なメロディを ...
通訳から作家へ
2017/7/24
帰国子女の先駆けといっていいだろう。1959年から64年までの5年間、チェコスロバキアのプラハにあったソビエト学校で学んだ。ロシア語の授業で、彼女が9歳から14歳の時。みずみずしい記憶細胞にしみ込んで ...
「生き急ぐ」内村剛介
2017/7/24
無印良品で求めた湯たんぽを愛用している。亡妻が愛用していた半世紀前の電気アンカを使っていたが、古さゆえに発火でもしたらと、遂に捨てることにした。呑みに出かける時は、蒲団に湯たんぽを忍ばせていく。誰も待 ...
携帯を忘れた旅
2017/7/24
品川駅に降り立つのは何年ぶりだろう。正面にあるホテルパシフイック東京は、新婚旅行最終日に宿泊した思い出深いもので、当時出来たばかりの新名所といわれていた。それ以来とすれば、37年振りとなる。しばし感傷 ...
1枚の賀状から
2017/7/24
人間が同じ愚を繰り返すのは、生まれ変わるということがないからだ。そんな慨嘆を添え書きにした賀状が届いた。この男は塩野七生の「ローマ人の物語」を読んでから、誰彼構わずに、この本を読んでから物事にあたれ、 ...
“がん”からの生還
2017/7/24
旧臘にうれしいメールが届き、3日には一緒に食事することができた。この一口一口が身体にエネルギーを与えているのが実感できるんだ、とうれしそうに食べる。さて、この神様からプレゼントされた命をどう使うのか。 ...