手帳
2017/7/24
来年の予定が入り、もうそんな時期かと思いつつ、新しい手帳を買った。日本能率協会の普及版で、97年以来これで通している。「日記買う」は12月の季語。高浜虚子編・花鳥諷詠には「日記買ふ未知の月日があるごと ...
ある交通事故死
2017/7/24
「66歳男性 はねられ重態」。10月26日の朝刊だが、年齢だけが飛び込んでくる。ひょっとして、知り合いの同期ではないか、とつい思ってしまう。そして、そんな思いが的中してしまった。え、堀江俊男だと、新湊 ...
「一週間」
2017/7/24
シベリア抑留が舞台を見るように理解できる。しかも、そのまま「こまつ座」で上演できるのではないかと思える。もっと早く読んでおけば、と悔やまれるが、著者自身が亡くなってしまった直後の出版で気が進まなかった ...
「地蔵背負い」
2017/7/24
辺見庸が「地蔵背負い」という題でこんなことを書いている。中原中也賞を受賞した詩文集「生首」(毎日新聞社刊)での収録だが、異様な語り口だ。そう長くはない命と悟る辺見の執念のようなものが、言の葉に絡みつい ...
「屠場」
2017/7/24
漲る緊張は同じだが賭場ではない。昔は屠殺場ともいわれていた。その屠場が初めて写真集となって世に出た。大阪・松原屠場に20年通い、シャッターを押し続けたフリーの写真家・本橋成一が出版に漕ぎ着けたのである ...
政治学徒 物理学徒
2017/7/24
日本原子力学会が19日、北九州市で開かれた。奇しくも、東京・明治公園に6万人が集結した反原発集会と同じ日である。胸かきむしるほどの反省の弁が聞けるかと思いきや、型どおりの「学会として遺憾に思う」という ...
立山登拝
2017/8/3
筋肉痛で階段の昇り降りに顔をしかめている。9月11日、雄山3,003m、大汝山3,015mへの登頂を何とかやってのけた。最後は友人のストックを借りながら、一の越から足をもつれさせて室堂に辿り着く無様さ ...
「若者よ マルクスを」
2017/7/24
貧しく、どこにでもいる無名の若者が、何で僕だけが苦しまなければならないのだ、と拳で涙を拭っている。そんな若者にマルクスを届けたい。共産党宣言、資本論のあのマルクスである。ソビエト崩壊以来、誰も口にしな ...
共感メッセージを!
2017/7/24
初めて台風の洗礼を受けたのは昭和25年のジェーン台風であった。多分9月3日の夕刻にかけてのことである。5歳の時で、母と2人で銭湯に出かけており、親切な見知らぬ叔父さんに抱えられて、ようやくの思いで帰宅 ...
「弔辞」
2017/7/24
きょうは炭坑節でいこう。施設にいる97歳の母を週2回訪れるのだが、それなりの話題を用意して、出かけることにしている。母に歌う子守唄ならぬ民謡である。秋の気配漂う砺波・庄川路を走ると、地蔵盆の飾りとのぼ ...