射水市民病院
2017/7/20
「セーキは自分で洗いますか?」。作家の辺見庸が脳出血で倒れ、入浴介助をしてもらった時のことだ。倒れてからしばらく、オムツをしていた。歩行どころか立ち上がることも這うこともできなかった。10日以上過ぎて ...
密約
2017/7/20
偽メール問題で勝ち誇ったようにはしゃぐ武部自民党幹事長が、この問題も深刻に考えるなと大きな図体で立ちはだかっているように見える。吉野文六・元外務省アメリカ局長の証言である。「西山記者は正しい。日本が肩 ...
言の葉さやげ
2017/7/20
清談。耳慣れない言葉だが、俗事名利を離れ、かつ豊穣きわまりない会話のやりとりをいう。飲もうかと誘い誘われて、別れたあとの後味が何ともいい、と思う時がそうである。なかなかに難しく、数少ない。恐らく相手と ...
週刊新潮創刊50年
2017/7/20
50年前の昭和31年、週刊新潮が世に出た。戦後からようやく落ち着きを取り戻した頃で、活字を渇望する人々に求められ「週刊朝日」が100万部に達しようという勢いで、「サンデー毎日」がその後を追っていた。両 ...
モルグ
2017/7/20
浪々の身であっても、一日があっという間に過ぎていく。高等遊民とか、時間がたっぷり使えて幸せですね、と揶揄されるが、さにあらず。ある人いわく、1年が経つスピードは、年齢分の1なのだそうだ。ということは6 ...
ベストセラー
2017/7/20
「小生の本、いつまで置いてもらえるんですかね」。本屋の店主に申し訳なさそうに聞いている。置いてほしいといっているわけではない。DM効果も薄れ、口コミも限界に近付いている。書店のいい位置に平積みにされな ...
初めての沖縄
2017/7/20
1609年薩摩藩が琉球に侵攻した。ほとんど抵抗を受けずに属国とし、法令15条で厳しい税の取り立てなどを命じ、琉球王朝は形ばかりのものとなった。一方、中国(明、清)とは臣従の関係がそのまま続いた。貿易を ...
大人のための若者読本
2017/7/20
「早寝・早起き・朝ごはん」。これがニート対策の基本だという。夜遅くまでゲームやテレビに時間をつぶし、昼過ぎまで寝ていて、スナック菓子の食事、そんな生活態度で、働く意味を考えてみたって解決策など見えてく ...
居酒屋亭主始末記
2017/7/20
「お待たせ!見習い亭主なら、うまくいけばただ酒の了見は捨ててもらいたい。気風のいいところを見せ合う、いわば男伊達を競う場を提供しようというもの。来たれ!現金払い、非暴力、無抵抗、ノーといえないの客たち ...
日本婦道記
2017/7/20
直木賞を辞退したただひとりの作家がいる。山本周五郎。読者から与えられる以上の賞があるとは思われぬ、という信念である。昭和18年の第17回直木賞で、対象作品が「日本婦道記」(新潮文庫)。11編を収める時 ...