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8月に乾杯!

2017/7/27  

老人になってから あなたを支えてくれるのは 子ども時代の「あなた」です。児童書作家・石井桃子の言葉だが、不遇続きの日々の中で核心をついていると思う。そんな記憶の一つが石井の原作を映画化した「ノンちゃん ...

与死

2017/7/27  

相模原市で起きた障害者施設での殺傷事件を耳にした時、ドストエフスキーの罪と罰を思い起こした。金貸し老婆を殺害することが僕にはできるのだと思い込んだラスコリーニコフ。選ばれた人間だからこそ、こんなちっぽ ...

弔辞

2017/8/3  

「私も、あなたの数多くの作品の一つです」。タモリが赤塚不二夫に捧げた弔辞の一説だが、平成20年8月のことだが記憶に新しい。ここに至るくだりは「私はあなたに生前お世話になりながら、一言もお礼を言ったこと ...

参院選を終えて

2017/7/27  

戦いすんで日が暮れて・・・。荒野にひとり取り残されたようだ。選挙事務所はきれいに片付き、戦友たちはそれぞれ散っていった。暗澹とした気分は、当分消えそうにない。しかし、突き付けられた現実から逃げ出すわけ ...

大橋巨泉の遺言

2017/7/27  

私たち一人ひとりの体内には、熱帯雨林のような複雑で豊かな生態系がある。米国の著名な微生物学者ブレイザーが「失われてゆく、我々の内なる細菌」(みすず書房)で指摘する。ヒトの体はおおよそ30兆個の細胞から ...

ちふれ化粧品

2017/7/27  

自分の中に商人の血が流れているのを感じ取ったのは、40余年前の小さな企みであった。地方紙に入社して3年目で、営業部門に配属された昭和47年のことである。全国紙の社会面に、100円化粧品出現という小さな ...

「当確師」

2017/7/27  

選挙は戦争だ。辣腕の選挙コンサルタントがそう断言する。「当確師」(中央公論新社)なるエンタメ小説はこうして始まる。立ち読みしながら、多少選挙に関わる身にもなったので、読んでみるかとなった。著者の真山仁 ...

万年筆

2017/7/27  

文房具のセトで、ペンクリニックをやるというので、古い万年筆を持ち込んだ。胴軸に亀裂が入って、キャップが空回りをするので、この万年筆ももう寿命かと思っていた矢先であった。電話をすると予約制だという。万年 ...

下り坂も、とりあえず。

2017/7/27  

一通の手紙に胸塞がる思いがした。人生の晩年に差し掛かってなお、神はこのような試練を課すのである。35年前、故郷を捨てざるを得ない状況に追い込まれ、千葉に移り住んで婦唱夫随で宅老所を立ち上げた。新湊小6 ...

平田オリザ「国のかたち」

2017/7/27  

書名は「下り坂をそろそろと下る」(講談社現代新書)。平田オリザを超リアリストと内田樹は評するが、現実に分け入り、脚本を練り上げ、自ら演出するように地域の難題を解決しつつ、こんな下りの人生も、政治の処方 ...

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