korodog

「染色体と核分裂」

2017/7/24  

人間は微妙なバランスの中でひどく脆くも、意外に強く生きている。遺伝子や染色体の仕組みを知ったところで、いったい人類は幸せになったのか、と私は疑いたくなることがある。それは核分裂の力を知ってしまった人類 ...

新しい日中友好へ

2017/7/24  

子供の火遊びから、とんだ大火を引き起こしている。尖閣諸島を東京都で買い上げるとアメリカでぶち上げた石原都知事だが、この事態にどんな発言をしているのだろうか。9月21日都知事定例会見でこんなことをいって ...

「トレイシー」

2017/7/24  

「日本とは何か」を問うことは、「アメリカとは何か」を問うことである。藤原書店から出ている季刊「環」7月発行の特集テーマだが、なるほど鮮やかな視点だ。アメリカの歴史学者であるチャールズ・ビーアドを軸に、 ...

ユバスキュラ大学

2017/7/24  

若者はやはり海外経験を持つべきである。留学であれ、青年海外協力隊であれ、親戚知り合いでの長期滞在であれ、何でもいい。そこの生活文化を肌で感じることが大事だ。知り合いの酒屋の娘が、金沢大学から1年間、交 ...

「惜櫟荘だより」

2017/7/24  

印税で生活するのが夢であった。あからさまに稼ぐという行為が見えず、清貧を装いながらどんな生業かと訝しがられるのがいい。とはいえ、誰しも夢破れて、すぐに底の割れる稼ぎ根性が出てしまい、つまらない愚痴でそ ...

「荒凡夫」

2017/7/24  

人間の命とは本能という触覚を出している。93歳の俳人、金子兜太の感覚であり、洞察である。その本能は2つの側面を持つ。本能の触手は欲望にとらわれる。五欲兼備、煩悩具足という状態で、愚かしさの限りを尽くす ...

「感じて歩く」

2017/7/24  

人生にはいろんな試練が襲ってくる。真っ暗闇の世界から永遠に抜け出せない失明という恐怖、いや絶望である。小心な老人には人生からの退場しか思い浮かばないが、そんな厳しい試練に立ち向かう人たちがいる。といっ ...

住宅の余剰と不足

2017/7/24  

最大の福祉は住宅である。被災地・東北からの声でもある。復興住宅の着工が1%しか進んでおらず、仮設生活なお27万人と聞くと、ひとりで5つの部屋を使い回している老人は肩身が狭い。長く掃除していないと思いつ ...

棺一基

2017/7/24  

情景がすぐに浮かぶ。俳句の最も大事なポイントである。暗い奥底におぼろな光を浴びて浮かんで見えるのは、ぽつんと置かれた棺。その棺に向かって歩むしかない死刑囚。その彼が命を削るように言葉を紡ぎだす。かすれ ...

薮原検校

2017/7/24  

目の見えぬ座頭300余人の群れが、断崖絶壁の難所から次々と冬の日本海に突き落とされていった。江戸期の安永元年(1772年)東北地方大飢饉の年だが、津軽の座頭たちが秋田藩への集団移住を企てた。津軽に居た ...

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