古代史ロマン、黒岩重吾ワールド
2017/7/19
黒岩重吾の古代史小説を愛読するようになって何年になるだろうか。発売を知ると心を躍らせながら、いそいそと書店に向かう。今回は 「伝」(上下巻)。 彼の最も得意とする、大化の改新から壬申の乱に向かう の多 ...
同窓会幹事の役得
2017/7/19
中学を卒業して40年になる。その記念の同窓会をやろうということになった。どういう風の吹きまわしか、幹事役が舞い込んできた。何とかなるだろうと安請け合いはしたものの、結構苦が手な、こまめさが求められる。 ...
2人の若者の死と
2017/7/19
若者の相次いだ訃報に滅いりがちな時を過ごしている。何ともやりきれない。こうして言葉を失ってしまい、ぼんやりしていると、思いがけない抽象画が浮かんできた。哀しみを形にして表現すれば、こうした形象であり、 ...
男かくあるべし。島成郎
2017/7/19
人生を2回生き切った男がいる。島 成郎。30歳までの前半生は60年安保を指導した学生運動リーダー、後半生は精神科医で地域医療に献身した。残念ながら昨年11月胃がんで亡くなった。地域精神医療を実践した沖 ...
次なる外務大臣はビートたけし
2017/7/19
次なる外務大臣はビートたけしで決まり。田中真紀子と外務省官僚のやりとりを見ていると、あまりに日本的な馬鹿馬鹿しさに、さに辟易してくる。 実をいうと、というよりも、いいたくなかったのだが、大学では隣の ...
「夢の裂け目」。再び、井上ひさし
2017/7/19
井上ひさしの才気は止まることを知らない。今回も新国立劇場での「夢の裂け目」。3月に「紙屋町さくらホテル」を観たばかりに、いても立てもたまらず、5月30日にでかけた。前回は中劇場であったが、今回は小劇場 ...
「日本の黒い夏ーー」
2017/7/19
毎日の通勤は呉羽山を越え右折する。県立図書館前の通り。曲がるとすぐに、山の登り口に安元整形外科がある。その白い建物の中で、逆縁の痛切な思いを抱きながら、毎日診療にあたる安元三郎さんの胸中を思う。7年の ...
「北欧の細道」行脚へ。いざ旅立たん
2017/7/19
「昨日の我に飽きたり」(芭蕉)。そして、我もまた還暦を前に、漂白の思いやまず。その漂白先にとスウエーデンが浮上してきた。ご存知だろう、スカンジナビア半島。そこにいわば、われらが目指すべきユートピアが存 ...
「火花~北条民雄の生涯」と川端康成
2017/7/19
「包帯やガーゼを取り替えると、とたんに膿臭でむせ返る室内。右隣の李さんの如きは全身だらけで、文字通り満身創痍だ。両足とも、包帯をとると向うはぺろりと皮がむけていて、真っ赤な肉が七八寸の長さでいている。 ...
新国立劇場。井上ひさし「紙屋町さくらホテル」
2017/7/19
3時間10分。井上ひさしに翻弄され、まるで魔術にかかったようだった。しばしこの余韻をどうしたものか、誰にも話し掛けてほしくない、壊してほしくない気分であった。 「俳優というのはね、人間の中でも宝石のよ ...