ガラスの墓標
2017/7/20
10年以上も前のことである。看護の日(5月12日・ナイチンゲール生誕の日)というのがあって、その日を記念して毎年講演会を開催していた。その頃講師選定がわが仕事であった。芥川賞作家でもあり、少女時代を高 ...
新しいヨーロッパ
2017/7/20
「ロシアの20世紀はラスプーチンにはじまり、プーチンにおわった」。ラスプーチンは怪僧。シベリア生まれの農民、文字も読めないが、奇蹟をおこなう「神の人」というふれこみでニコライ二世の宮廷に招かれ、血友病 ...
一周遅れでちょうどいい
2017/7/20
21歳の店長が経営?する焼肉店がある。彼は調理の専門学校に在学していた時に、この店でアルバイトを始めた。「ちゃらんぽらんのバイトだったんですけど、その時の店長に厳しく仕事を仕込まれました。お客さんとは ...
能登はいらんかいね
2017/7/20
「さあ100億円の金がある。電力会社から脅しつけて分捕ってきた。世間体のいい振興策とやらを考えてくれ」。想像するにこんな風な展開になっている。 貝蔵珠洲市長は三電力の社長を怒鳴りつけた。「この28年間 ...
二度めの結婚
2017/7/20
スーパー内のクリーニング屋でのやりとり。「このワイシャツ、私のではないぞ。誰かのと取り間違えてない」「そんなことないです。番号は合っています。いつもぼんやりなさっているから、ワイシャツ買ったことも忘れ ...
俳諧師逝く
2017/7/20
「凩も哭き俳諧師逝きたもう」(こがらしもなき はいかいし ゆきたもう)。 その人からの電話は「本多町の密田です」で始まる。本多町とは加賀八家のひとつで、五万石の筆頭家老職本多家の屋敷跡に由来する。鈴木 ...
かもめが翔んだ日
2017/7/20
「森永ヒ素ミルク被害者のおかあちゃん達は、損害賠償金額を1,000万円にするというと、こどもをカネで売るようだから、1,000円にしてほしいと涙で訴える」「産業廃棄物撤去訴訟で勝訴した豊島(てしま)の ...
鏡花文学賞
2017/7/20
金沢の東に女川ともいわれる浅野川が流れている。その河原は江戸時代より多くの見世物小屋がひしめき、夏の納涼期などは特に大変な賑わいをみせていた。背後に大きな寺院群があるからでもある。ご存じ「瀧の白糸」は ...
開戦前夜
2017/7/20
イラクへの自衛隊派遣は志願兵でまかなう、というのはどうであろう。中曽根康弘大元帥閣下は現地での戦闘指揮を取り、文官で国連出先機関での指揮は宮沢喜一元首相。その布陣に外務省OBが加わる。斉藤邦彦、栗山尚 ...