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「別れを告げない」

2024/7/31  

 初めて韓国の現代小説に挑んだ。現在韓国で屈指の人気作家ハン・ガンの最新長編「別れを告げない」。22年に発売するや、1か月で10万部を突破した。その邦語訳を担ったのが売り出し中の斎藤真理子。彼女の翻訳 ...

「ごめんね でてこい 」

2024/7/21  

 夏休みを目前にした書店には、児童向けの課題図書が並んでいる。ひょいと手に取って眺めていたが、ついに読み切ってしまった。15分余りだったか、抱きしめたいほどの感動がよぎった。小学校低学年向けの「ごめん ...

人質司法

2024/7/11  

 民主主義の最後の砦である司法が危うい。三権分立というが、行政、立法側は無茶をしても、司法が忖度してくれると甘く見ている節がある。その象徴なのが「人質司法」だろう。容疑者が無罪を主張すると保釈が認めら ...

「1945年、26日間の独立」

2024/7/1  

 朝鮮半島の8月15日はどうだったのか。日本の無条件降伏はラジオ短波で少数の人間は把握していた。40年余も植民地支配に苦しみながら、「知らないうちに解放されていた」という現実。各地でマンセ(万歳)の声 ...

「わたしのeyePhone 」

2024/6/21  

 6月5日朝日新聞の書評に懐かしい名前を見つけた。三宮麻由子著「わたしのeyePhone 」(早川書房)。ちょうど20年前の2004年7月4日、魚津で立ち上げたばかりの森の夢市民大学の講師に招いたのが ...

遥かな尾瀬、疲れ旅。

2024/6/11  

 いつかは尾瀬へと思っていたが、偶然に実現した。永らく開業医をしていた高校同期が理想的な後継プランを得て、自由時間という褒美を獲得し、尾瀬への団体旅行に誘ってくれた。富山駅発着の「尾瀬ヶ原と谷川岳ロー ...

北朝鮮帰国事業

2024/5/31  

 巨大な拉致と呼ばれる北朝鮮帰国事業を、半知半解ながら取り上げる。県立図書館の新刊棚に「北朝鮮帰国事業と国際共産主義運動―資料が明らかにする真実―」(現代人文社)。その分厚さと定価7000円に、今借り ...

「パレスチナ解放闘争史」

2024/5/22  

 手にしたのはいいが、どう書き出していくか。雲をつかむような女性である。「パレスチナ解放闘争史」(作品社 3600円 発行2024年3月25日)。著者はご存じ重信房子で、老人と同じく1945年の東京生 ...

「古代メキシコ展」

2024/5/11  

 人間というのは、いや人類とは何者なのか。4月28日大阪・国立国際美術館の「古代メキシコ展」を見ているうちに、そんな疑問が突きつけられた。紀元前15世紀から後16世紀のスペイン侵攻まで、3千年以上にわ ...

「植民地支配の先兵として」

2024/4/30  

 何年ぶりの大阪である。4月27日阿倍野市民学習センターで開かれる「アジアから問われる日本の戦争展」のスピーカーとして招かれた。昨年10月の光州行きに同行した井上さんが強く推薦してくれて実現した。戦争 ...

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