「アウシュヴィッツ潜入記」
2020/9/20
あのアウシュヴィッツ収容所に自ら志願して潜入した男がいたのか。どんな男が、何のために潜入し、果たして生き残れたのだろうか。そんな疑問が矢継ぎ早にあふれ、興味がそそられる。書名というのはそれほど大事な ...
六花亭の苦悩
2020/9/10
いつもは折り込みチラシには目もくれない。そのままゴミ箱だが、なぜか目に留まった。「通販おやつ屋さん」のカラーB4で、あの六花亭である。同社のマルセイバターサンドはわが伝説と化している。千歳空港では間 ...
「ごみ収集という仕事」
2020/8/30
エッセンシャル・ワーカーの最後に「ごみ収集員」がすべり込んでいる。コロナ禍であろうと、首相が辞任しようと続けなければならない必要不可欠な労働、それがエッセンシャルワーク。年末から正月にかけてごみ収積 ...
光復節
2020/8/17
こんな8月15日を経験することになろうとは、実に感慨深く、記念すべき日といわねばならない。「太極旗」に向かって、胸に手をあて韓国国歌を聞いた。在日本大韓民国民団・富山県地方本部が主催した光復節に招 ...
上越市に7名の女性市議
2020/8/9
新潟の上越市が面白い。4月26日に行われた任期満了に伴う上越市議選だが、女性議員ゼロの市議会に7人の新人女性市議が一挙に誕生した。定数32に36人が立候補して、女性候補全員が当選し、2割強占めるとい ...
コロナ無常
2020/7/29
コロナ禍というが、うれしい発見もある。もうひとつの居場所が見つかった。富山空港2階奥にあるビジネスデスク。縦列に3席が並んで、コンセントもあり、なかなかの座り心地だ。左に目をやると立山連峰を眺めるこ ...
「死の棘」「狂うひと」
2020/7/18
思いやりの深かった妻ミホが、夫トシオの日記でその不倫を盗み読みして、突然神経に異常を来たし、狂気のとりことなって、憑かれたように夫の過去をあばきたてる妻に変り果てる。平手打ちも飛ぶ。ひたすら詫び、許 ...
「蒼龍の系譜」
2020/7/7
幕末の混乱期に生きていたら、どうだろうか。多分、尊王攘夷にかぶれているから、生き永らえることはなかったろう。幕末の1864年、加賀藩が京都での異変に対して行った処刑は勤王派40数名を、生胴(胴を切る ...
「国家が破産する日」
2020/6/28
韓国映画の強さが際立ってきている。歴史の現実に、こんな解決方法もあったのでは、と切り込む鋭さだ。1997年11月、アジア通貨危機が韓国に襲いかかる。為替の暴騰と株の暴落は、企業に致命的な打撃を与え、 ...
「土と内臓」
2020/6/14
翻訳本だが、題名をどうするかは売れ行きを決定的に左右する。原題「The Hidden Half of Nature」を「土と内臓―微生物がつくる世界」とした築地書館スタッフのセンスを称賛したい。「隠 ...