在宅ひとり死
2017/7/24
「夏草やものぐさここに極まれり」(拙句)。庭の草取りを一日延ばしにしていたら、ついに始末に負えなくなった。折しも投げ入れられた若手造園師のチラシの「早くて、安くて、とてもていねい!」というコピーに惹か ...
「打てば響く」
2017/7/24
なだいなだ、逝く。「ぼくは、がんとの付き合いで、なんとか頑張っていますが、白状すると、ちょっときつい」と老人党のブログに書いたのが5月28日。その9日後、6月6日に息を引き取るのだから、がんの最期とい ...
復興モデル「総有」
2017/7/24
聞き慣れないが所有権に関係する。個別所有権、また複数が所有する共有まではわかる。ところで総有だが、共有と同じ複数の所有であっても持ち分権をもたない。私が関わる医療法人も基金として拠出したが、持ち分はな ...
リンカーン
2017/7/24
初めて首都ワシントンを目の当たりにしたのは30歳の時。都市計画の雄大さに圧倒された印象が今に残っている。椅子に座り、精悍なリンカーン像がおさまるリンカーンメモリアル、そこから見渡す壮大なワシントンメモ ...
「夜と霧」への旅
2017/7/24
あの名著「夜と霧」が、東北の被災地で売れ続けているという。朝日新聞連載の「プロメテウスの罠」を読んでいると、賠償が全く進まず孤立感のみが深まる仮設住宅の状況は、ナチスの強制収容所での絶望と変わりないの ...
「医療にたかるな」
2017/7/24
「過剰医療」がこの国の未来を喰いものにしている、と啖呵を切っているのが村上智彦医師。ご存じ財政破綻した夕張市の、あの夕張市立総合病院の再生にひとり乗り込んでいった医師である。61年生まれだから52歳。 ...
「台湾海峡1949」
2017/7/24
台湾から東アジアをみる、中国をみる。意外と見落としてきたものが見えてくるのではないか。そんな思いがしていたのだが、格好のノンフィクションをようやく手にすることができた。「台湾海峡1949」(白水社)。 ...
最首悟の「いのち学」
2017/7/24
医学が対象とする人間とはナニモノか、だ。60兆の細胞の共生体であり、体表面は1兆の黴(かび)、菌、ダニ等などが棲みつき、口から胃には10兆の細菌が、小腸から肛門には100兆の大腸菌が生息している。体重 ...
「残夢整理」
2017/7/24
3月24日午後11時過ぎであったが、心地よい足取りで友人の家のある新井薬師から中野ブロードウエイを抜けて帰路についた。賀状にメモされた久しぶりに会うか、という誘いに応じたのだが、ほぼ7年ぶりである。1 ...
戦後民主主義の申し子
2017/7/24
韓国からの声である。「なぜ、日本人民は、あのような迷妄に陥り、天皇制下の軍国主義を容認して、人民同士で国家権力の加害者/被害者になったのか。福島の事態以降、3ヵ月見守りながらようやく気がつきました。日 ...