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光クラブ事件

2017/7/20  

昭和24年11月25日、東大法学部の現役学生にして、ヤミ金融会社「光クラブ」の社長が自殺した。銀座にあったオフィスの社長室で青酸カリをあおった。机の上には額縁に入った自らの写真を飾り、香を部屋いっぱい ...

「蒼蠅」熊谷守一

2017/7/20  

無欲恬淡(てんたん)、天真爛漫が絵を描く。「下手な絵も認めよ」「紙でもキャンバスでも何も描かない白いままが一番美しい」といい、昭和天皇がその絵を見て「子供の絵か」と尋ね、説明役の宮本三郎が「七十いくつ ...

今生のいまが倖せ・・

2017/7/20  

今生のいまが倖せ衣被(こんじょうの いまがしあわせ きぬかつぎ)と続く。衣被とはサトイモのことで秋の季語。ご存じ鈴木真砂女の句だ。逝ったのは平成15年3月14日、享年96歳。娘の本山可久子が母真砂女へ ...

炭鉱のカナリア

2017/7/20  

還暦元年などと意気込んではみたが、何とも心もとない。そこで出かけたのが、創業・経営改革セミナー。2月28日、A4大判ノートを買い込み、かばんに放り込んだ。リクルートで20年勤務、14メディアを創刊した ...

「円生と志ん生」

2017/7/20  

「師匠、どうです。ひと月ばかりの予定で満州にいってもらえませんか。三千円出しますし、それに向こうにゃ酒がまだウンとあるそうですから」。こんな口車に乗せられて、いや自ら乗った風で、三遊亭円生と古今亭志ん ...

デザイナー川崎和男

2017/7/20  

こんな男がいるのだ、それが率直な感想。ちょっとのぞいたつもりが最後まで、久方ぶりに聞く刺激的な講演だった。2月17日、石川県地場産業振興センター。テーマは「先端のデザイン」。スクリーンに映し出されるの ...

新劇の神様

2017/7/20  

引き続き「子午線の祀り」。三度のステージを見ているが、今も脳裏にあるのは初公演の滝沢修演ずる阿波民部重能。平知盛と共に頽勢の平家を支える四国の豪族だが、最後には平家を裏切ってしまう。自分で自分がわから ...

子午線の祀り

2017/7/20  

「ここに新中納言知盛の卿、“見るべき程の事は見つ。今は自害せん”とて、わが身に鎧二領着て、壇の浦の水底深く入り給う」。できれば大きな声を出して読んでもらいたい。木下順二の原作だが、20年かけている。石 ...

わたしはコロ

2017/7/20  

平成元年に生まれた。メス犬であるが、どういうわけコロ。飼い主のいい加減さと期待の無さが出ている。同じ町内の双方雑種を父母に持ち、メスで引き取り手がないのをここの奥さんが可哀想と引き取ってくれた。血統書 ...

人生の実力者

2017/7/20  

うしろすがたのしぐれてゆくか  山頭火の句である。先日、現職時代に権力をほしいままにした男のうしろ姿をみた。肩を落とし、誰も声を掛けない。年齢の割に足取りが覚束ない。自分の不都合なことは、すべて他人に ...

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