「カティンの森」
2017/7/24
40年4月、旧ソ連領内の西に位置するスモレンスク近郊、カティンの森。ショベルカーで掘り起こされた大きな窪みを背にして、囚人用自動車が停止する。ひとりずつ車から降ろされるや、両手を後ろ手に縛られ、窪みを ...
ノンエリートの社会空間
2017/7/24
「親父は勝ち組だろう」。友人が息子からこういわれた。15日、男女18人が集った高校同期の席だが、見渡してみると、これはこの友人だけに限らない。男に限ると、ほとんどが初職から転職逸脱することなく、定年ま ...
「普天間」を乗り切る
2017/8/3
行くも地獄、退くも地獄。さりとて、先送りをしても差し迫る重圧に、これまた地獄の日々。沖縄の米軍普天間基地をめぐる民主党政権の内部は、恐らくそうではないかと想像する。政権交代を支持したあなたにも、一端の ...
光州の記憶
2017/7/24
富山湾沿いの入善町に吉原という地区がある。そこの恵比寿祭りは、「吉原木遣り」を唄い、本物に近い船神輿を担ぎ、ねり歩く勇壮なものだ。日本海の荒波の中を漕ぎ出していく心意気を謳っている。神輿の重さで、担ぎ ...
死者よ来たりて
2017/7/24
涙が流れるのをこらえることができなかった。前にしたふたりは、亡くなった友人の奥さんと長男である。友人の葬儀は昭和62年だから、22年ぶりの再会。郷里・富山から遠く離れた浜松のお寺での、小さな葬儀だった ...
ビジネス・インサイト
2017/7/24
ユニクロが、一橋大大学院に委託して社内ビジネスクールを開設するという。海外展開を一気に拡大して、日本発の「グローバル・リテーラー(小売業者)」を目指し、11年からの10年間で、売上高を5兆円にする新事 ...
率直な疑問
2017/7/24
やはり自死というべきであろう。保守派の旗手、保守再生の切り札、タカ派論客と手向けの枕言葉が並ぶ中川昭一元財務相である。北朝鮮の核脅威に、核保持も辞さないという論には驚いたが、麻生、安倍と3人並べてみる ...
自己愛に沈む若者
2017/7/24
「ソニーがクルマ作りに挑戦か?自動車産業に新規参入計画。身構えるトヨタ、ホンダ、警戒心あらわに」。そんな大見出しのニュースを見たいものである。電気自動車はモーターで動く家電製品だという。玄関先の挿し込 ...
続・演劇の力
2017/7/24
虫の知らせといえば、嫌な予感という意味だが、そうともいえない。前号で紹介した「からだ・演劇・教育」の著者・竹内敏晴が、9月7日亡くなっていたのだ。拙いブログを書くため、新書のページをあちこちめくり、呻 ...
演劇の力
2017/7/24
「おれ、演劇の授業が一番好きだ」。南葛飾高校定時制の不良ガキの言葉がいつまでも記憶に残っている。演劇の授業というのは、からだをほぐすことから始まる。からだがやわらかく、あたたかくなって感覚が動き始めて ...