ひょんなきっかけから、押し掛けるように韓国光州に出掛けた。5月15~16日開かれた「東アジアの平和と共同繫栄のための市民討論会」に参加するためである。これを知ったのは4月9日。光州での開催と聞いて、1945年8月の光州生まれとしては、何が何でも参加したいと思った。徴用工問題で長く活動する友人に参加の意向を伝え、発言要旨「オーラルヒストリーから見えた植民地支配」をメールで送った。父が遺した自分史を要約したものだが、友人から発言者に加えるという通知が返ってきた。5月14日午後3時、仁川空港、第1ターミナル14番出口に集合とある。ツーリストに小松空港―仁川ルートの航空券を頼んだ。高齢者のひとり旅の不安はあるが、何とかなるだろうと腹をくくるしかない。
14日の朝、少し早く富山駅に着いた。つるぎ9号を予定していたが、つるぎ7号が入ってきたので少しでも早い方が良いと飛び乗った。ところがこの特急は小松空港には停車しないことが、金沢過ぎての車内放送で気が付いた。乗務員を探して、折り返しの新幹線を聞いたが、ソウル便には間に合わない。福井駅着は8時11分。ソウル便は10時15分発だが、1時間前チェックインが決まり。小松空港9時15分必着とすれば、タクシーに賭けるしかない。福井駅では乗り越し清算もせず、そのままタクシー乗り場へ直行。「小松空港へ急いでほしい。何が何でも1時間以内、9時10分までの到着」と頼むしかなかった。何と9時5分に小松空港に到着。高速代入れて21600円、チップを渡そうとしたが拒まれた。腹立たしいが、やむを得ない。光州行き断念も視野にいれていたので、ほっとした。
ところが仁川空港でも、トラブルが待ち受けていた。仁川空港はとにかく広い。第2ターミナルに到着して第1ターミナルまで、リムジンバスで20分かかる。やおらスマホを出して、連絡を取ろうとしたがつながらない。事前に準備して、手帳に認証番号も書き込んでいたのに、間違っているという。待ち合わせ場所には誰も現れず、ひとり取り残された。さあ、ひとりで光州に行くぞ、と覚悟を決める。仁川からソウルに行き、韓国新幹線KTXでソウルから光州に向かわねばならない。駅員もいないし、窓口もない。予約のパネルに打ち込んでのカード決済だが、うまくいかない。パネル前でもたもたしていると、声を掛けてくれる。相手スマホにAIで日本語表示され、こちらはYESと頷くだけ。カムサムニダと頭を下げる。光州駅に着いたのは夜の10時過ぎ、タクシーで予約ホテルにやっとたどり着いた。友人はよくやったと拍手してくれた。ビールとマッコリのおいしかったこと。
次回はフォーラムについて、報告したい。