梶山季之「族譜」
2017/8/3
植民地2世作家という呼び方がある。朝鮮、台湾、南樺太などで生まれ、引き揚げてきた作家達で、70年代前後に花開いた。古山高麗雄、五木寛之もそうだが、梶山季之もそのひとりであった。彼の父は朝鮮総督府の高官 ...
「ノルゲ」
2017/7/23
佐伯一麦のことは「石の肺」(?351)で紹介したが、その後の作品となる。何となく気になって手にした。というのも、北欧旅行といいながら、ノルウェーに足を踏み入れていないのが気になっていた。そのノルウェー ...
「プリンセス・マサコ
2017/8/3
講談社は、この本の出版を断念した。日本語版の原稿はほぼ完成していたというが、著者の態度に「版元と著者との信頼関係を保つことはできない」との判断からだという。これが2月16日のことだが、3日前の13日に ...
2年間の総括
2017/7/23
お前さんのこの2年間を総括してみたらどうか、の声である。リタイア後のこと。粉飾するなよ、との添え書きもあり、厳しい視線だ。 再婚もままならず鰥夫での10年、先日62歳の誕生日を迎えた。朝起きて、何曜 ...
「アルジェの戦い」
2017/7/23
40年ぶりに記憶がよみがえった。映画「アルジェの戦い」。あなたはこの映画を見たことがあるだろうか。1967年の作品である。「アルジェリアの同胞よ。130年にわたる惨めな植民地支配から脱却し、独立を求め ...
「寡黙なる巨人」
2017/7/23
何年ぶりに会った友人は、親しく話しかけてくれた。以前に会った時は、彼女の息子が全国高校サッカー選手権大会にキーパーとして出場したことを、うれしそうに話してくれたので、実はわが愚息も、と盛り上がった。と ...
北欧紀行ヘルシンキ
2017/7/23
機中から見るスカンジナビア半島は森と湖がモザイク状に並び、眺めていても飽きることはない。ストックホルムからほぼ1時間、待望のヘルシンキ入り。最後の訪問地である。やや疲れは残るが、体調は頗るいい。ゆっく ...
北欧紀行ストックホルム
2017/7/23
岩波新書「スウェーデンの挑戦」がこの国との出会いといっていい。岡沢憲芙早大教授が91年に著わし、目を見張った。社会民主労働党政権による大胆な福祉国家への挑戦である。女性の社会参加に始まり個人単位の社会 ...
北欧紀行ベルリン
2017/8/3
赤坂にドイツ文化会館がある。草月会館の裏側、富山県赤坂会館の手前といった方がわかりいい。そこにホールがあり、舞踏公演に招かれたことがある。和栗由紀夫が主宰する好善社のもので、演し物が思い浮かばない。2 ...
フインランディア
2017/7/23
7月11日、北陸銀行本店で円をユーロに換えた。手数料込みで170円だという。「え!遂に170円を超えたのか」。円高不況で慌てふためいていた時もあったのに、この変わりようは何なのか。驚きと諦めがないまぜ ...