“友川カズキ”を贈る

「ポカリポカリ生まれた命だ。カクンカクン息絶えた命だ」。ウイスキーを飲まないと歌えない男が、命をふりしぼるように叫び、ギターを撥で叩くようにかき鳴らす。しかも秋田弁である。「歯車だけで擦り切れて、立っているだけの能無しだ」とも続く。フォーク歌手・友川カズキの「一切合財 世も末だ」である。とにかく聞く奴の胸もかき鳴らさないでおかない。本当は「生きているって言ってみろ」をレコード店で探したが在庫はなかった。

ところが、このYoutubeで余禄を付けて聞けたのである。友川の生き様を、この曲を添えて、今ごろは辞表を突き出している男に聞かせたいと思った。

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